アクセスFSA 第103号(2012年1月)
【金融ここが聞きたい!】
このコーナーは、大臣の記者会見における質疑応答などの中から、時々の旬な情報をセレクトしてお届けするものです。
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Q:一昨日に、日米欧の中央銀行がドル資金の供給策を発表しまして、昨日のマーケットでは、ドル資金の調達金利は下がっているという状況なのですけれども、この政策の効果と現状のマーケットの状態について、大臣はどう見ていらっしゃるのか、お願いします。
A.今、お話がございましたように、今回の措置により、特に欧州におけるドル資金の円滑な供給が期待されるところであり、国際金融市場の安定確保に資する的確な対応がとられたものと考えております。我が国金融機関の外貨資金繰りについて問題は生じていないが、金融庁としても、関係閣僚や日本銀行と連携しつつ、引き続き状況を注視してまいりたいと思っております。
Q:冒頭ありました(中小企業金融)円滑化法の件ですけれども、最終延長ということで、これ以上延長しないお考えという理解でよろしいかと思うのですけれども、今後景気というのは、悪化する可能性もあるわけで、そういう中で再延長しないという判断に至った経緯をもう少し詳しく教えてください。
A.中小企業金融円滑化法については、金融機関による円滑化法への対応は、基本的にその取組みは定着してきているというふうに思っております。
その一方、貸付条件の再変更等が増加しているなどの問題を指摘する声もあるところであります。いわゆるリスケが増加しているなどの問題を指摘する声もあるところであります。
このような点に鑑み、中小企業者等の経営改善支援を含む総合的な「出口戦略」を講じるとともに、この事業再生等の支援に軸足を円滑に移していく「ソフトランディング」を図る必要があることから、今回に限り1年間再延長することとしたところであります。
金融庁といたしましては、このような施策を推進することにより金融機関の業務の健全かつ適切な運営の確保に配慮しつつ、金融の円滑化を図るとともに、中小企業者等の経営改善を積極的に支援してまいる所存であり、同法を再延長することは、考えておりません。
【12月の報道発表】
12月のアクセス数の多いページ】
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- 金融庁が検査実施中の金融機関
- 中小企業等に対する金融円滑化対策について
- 免許・許可・登録等を受けている業者一覧
- 「金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針」の一部改正(案)の公表について
- シティバンク銀行株式会社に対する行政処分について
- 「行政処分事例集」の更新について
- 業務改善命令を発出した生命保険会社10社の改善状況について
- 平成24年度税制改正大綱における金融庁関係の主要項目について
- 「資本性借入金」の積極的活用について
- 生命保険会社の合併について
以上