五味金融庁長官記者会見の概要

(平成18年10月30日(月)17時00分~17時05分 場所:金融庁会見室)

【質疑応答】

問)

いわゆる貸金業の規制問題について、先週、与党の方でいわゆる特例措置をなくそうという方針が決まったようですが、こういうことによって世論の今回の規制改正案に対する評価がどのように変わるとお考えでしょうか。また、国会審議への影響はどうなると長官はお考えでしょうか。お聞かせください。

答)

与党で今回了承されました改正法案といいますのは、多重債務問題を抜本的に解決する為に有効と考えられるあらゆる施策が総合的に盛り込まれているというように考えております。お話のありました特例措置などの件につきましては、これまでの様々なご議論を踏まえて借り手の保護に一層の配慮を行ったものだというふうに私どもは理解をしております。ご検討の過程で、与党において勿論、世論の動向ですとか様々なこともご配慮になったのであろうと思いますけれども、今後の国会でのご審議ということの見通しを行政当局から述べるというのは僭越であります。明日、閣議でこの法案を決定していただけましたならば、国会に提出をしたいと考えております。国会に提出できましたうえは、早期の成立というものを目指しまして、政府としても国会のご審議に十分な対応をしていきたいというふうに考えています。

問)

損保の問題についてお尋ねします。いわゆる第三分野について各社の状況がどうなっているか報告を求めていて明日期限になりますが、色々なことがある度に同じ質問をしているようで恐縮ですけれども、各社からの報告を受けて金融庁としては、どのようなところに重点を置いて、報告された資料を分析なさり、どのような対応を取られるおつもりかをお聞かせください。

答)

どんな内容のご報告になってくるかということによりますけれども、この不適切な不払いの状況というものがあったのか、なかったのか、あったとすれば、それがどのような内容のものであり、原因はなんであったかというようなことについてご報告を頂くことにしております。報告を頂きましたならば、報告内容についての精査、確認を行うことになりますが、今後の対応としては、これは一般論でございますが、報告の内容をよく精査したうえで経営管理態勢ですとか、支払い管理態勢、こういったものを重点的に検証いたします。この不適切な不払いが仮にあった場合は、それとの関連においてそうした点を検証させていただきます。結果、こうした経営管理、或いは支払い管理といった態勢に問題があるというようなことが認められた場合には、その事実の内容に応じて行政上の対応を適切に取っていくこととします。

(以上)

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