五味金融庁長官記者会見の概要

(平成19年4月16日(月)17時00分~17時15分 場所:金融庁会見室)

【長官より発言】

一点、皆様にご報告とお詫びがございます。お手許に配付をいたしました資料にございますとおり、東京証券取引所の定款等の変更に係る認可申請書で、平成8年度から平成14年度までの間に提出されたもののうち、6件が所在不明となっていることが判明をいたしました。

ここで、「平成8年度から」とございますのは、資料の「注」にございますとおり、当庁の文書管理規則による保存期間が10年となっておりますので、「保存されているもののうち最も古いものから」ということであります。また、平成15年度以降のものについては、全て所在が確認されていると報告を受けております。

所在不明の6件のうちの1件には、東京証券取引所に係る個人情報が含まれております。具体的には、東証会員総会議長、監事、出席会員代表者、以上合計6名の方の氏名及び印影が含まれているということでございます。

経緯についてご説明を申し上げます。まず、本年2月下旬に当庁に対して情報公開法に基づく開示請求がございました。これに答えるために、二つの作業を行いました。第一に、東京証券取引所の定款の変更に係る認可申請書、第二に、同じく東京証券取引所の業務規程等の変更に係る認可申請書、この2つの認可申請書について情報公開請求に答えるための所在確認作業をいたしました。

この作業を進める中で、所在不明のものがあるかもしれないという疑いが生じましたことから、3月の中旬に担当部局、総務企画局市場課でございますが、ここから私に第一報がございました。私から、「十分に探索をするように」という指示を、その際出しております。次いで、3月の下旬になりまして、以下の報告がございました。「所在不明らしい。東京証券取引所から提出された定款等の変更に係る認可申請書について、情報公開請求分に限らず全て確認をしたい」、こういう内容の報告でございました。この事態を踏まえまして、山本大臣に対しまして、総括審議官から4月3日にこの件についての第一報を入れております。

具体的な作業でございますが、過去の認可申請書等は、行政文書ファイル、いわゆるドッチファイル等でございますが、こうしたものに綴じられた上で、庁内の倉庫などにおいて保管をされております。今回の作業におきましては、認可申請書を探索するため、東京証券取引所に係る行政文書ファイルについて、幅広く、確認し得る範囲のものをチェックいたしましたが、文書保存期間でございます平成8年度以降直近まで、合計で178件あるわけでございますが、この178件のうち6件について現在に至るまで所在が確認できない状態であるということでございます。

また、これら6件の文書の内容確認のために、作業の途上、東京証券取引所と連絡を取りましたところ、これら6件のうち1件について、先ほど申し上げましたが、東京証券取引所の会員総会議長1名、監事3名、出席会員代表者2名、合計6名の氏名及び印影という個人情報が含まれているということが判明いたしました。これまでのところ、この個人情報が、外部に漏れていたような痕跡は認められておりません。所在不明の原因は、特定できたわけではございませんが、これらのファイルは、日頃の事務で使用するようなものではございませんので、編てつ漏れの上、誤って廃棄した可能性が高いと考えられます。なお、今回、所在を確認できなかった文書につきましては、本日改めて、その写しの提出を東京証券取引所に対してご依頼申し上げたところでございます。

いずれにいたしましても、証券取引所を監督する立場にある金融庁におきまして、このような事態が発生いたしましたことは、極めて遺憾であり、深くお詫びを申し上げる次第でございます。

なお、この後、17時30分を目途に、この場で、担当の市場業務参事官から皆様に対しまして、本件についてのご説明の機会を設けることといたしております。

私からは以上でございます。

【質疑応答】

問)

先週、生命保険会社が不払い問題で、200億円以上に上るという内容を、金融庁に報告して発表しましたけれども、この生保の不払い問題に関するご見解、あと、今後期待される点をお聞かせください。

答)

見解ということになりますと、まずは、この保険金の支払いというのは、保険会社の基本的で最も重要な責務の一つでございます。今回、生保各社において多額の支払い漏れが判明していること。また、報告期限までに調査自体完了していなかった会社が多数あるということ、いずれも大変遺憾なことであるというふうに考えております。生保各社におかれましては、まずは迅速に調査を進めて全容解明を急いでいただきたい。同時に、適切な顧客対応を行っていただきたい。その上で、十分な原因分析を行って、実効性のある再発防止策を講ずるということが重要であると考えております。今般、提出されました報告書の内容を、現在、検証中でございまして、現時点でこうした事態の背景や要因というものを断定するというのは困難でございますけれども、こうした保険金の不適切な不払い、或いは支払い漏れの原因の一つには、保険商品の多様化、或いは複雑化というものが挙げられると考えております。保険商品の多様化と申しますのは、顧客の皆さんにとって、より自分のニーズにあった商品を、より安価に購入できるというようなメリットがございますけれども、他方で、各保険会社が入口でございます保険募集から、出口である保険金の支払いまで、新商品の特性に合った適切な管理態勢というものを整備しないままで、新商品を扱うということになりますと、これは折角の商品も問題を生ずるわけでございまして、今回の不払い等の要因の一つは、これではなかったかというように思います。いずれにいたしましても、各保険会社におかれては、業務全般の見直しというのを、保険契約者の保護という観点から行っていただいて、適切な業務運営に努めていただきたい。私の友人で、ガン保険に入っていて、現実にガンを発症してしまった友人がおりましたけれども、大変に、この保険に入っていて良かったということを言っておりました。これによって、ガンと戦う環境というものが整えられましたし、家族の負担もうんと軽くなったということで大変喜んでおりました。残念ながら亡くなってしまいましたけれども、国民の皆さんからこういう期待を持たれているのです、保険というのは。ですから、こうした期待を裏切らないように、是非、保険というものへの国民の信任・信頼を回復していただけるように、契約者の立場に立って、誠実に各社努力をしていただきたいと考えております。以上です。

問)

本日、一部報道で、明日の経済財政諮問会議で、証券取引所を統合して総合的な取引所を創設することが議論されるというのがありましたけれども、金融庁としてこういった取引所の統合といったような考え方についてのご見解があれば、お伺いできればと。

答)

白地でそういうご質問ですと、何らかご意見が言えたかもしれないのですが、報道を見させていただきますと、経済財政諮問会議でという報道になっておりますし、また、具体的にどのようなお話が進んでいるのか我々は承知していないと言う、こういう二重の障害がございますので、申し訳ありませんが、この場でのご質問へのお答えは控えさせていただきたいと存じます。

問)

書類の紛失の件で、念のため確認させていただきたいのですが、東証にとっては社外秘になっている情報というのは、氏名と印影以外では特に漏れたところはないということでよろしいでしょうか。

答)

個人情報というのはこれだけであるということと、あと、認可の申請書でございますので、具体的に業務規程のここをこう改めるとか、定款のここをこう改めること、そのことについては社外秘ではございません。ただ、定款の変更認可だったので、臨時総会に掛けていますから、個人情報が入っております、例えば、臨時総会での議事の内容ですとか、そういったようなものが添付されているということがありまして、こういうものは一般に公開されることを予定しているものでない。そんなに大量にそういうものがあるわけではないと思います。後ほどご説明のところでもう少し詳しくご説明できると思います。その範囲だと思います。本当、この申請書の肝になる部分は元々、公開を予定されているものでございます。調べましたが、いずれも認可されたものでございますので、申請内容自体は既に公開をされているものであります。

問)

長官、再発防止策というか、調査とか内部調査とかどういうお考えですか。

答)

とにかく、本日までは、情報公開法の開示の期限もございますので、必死で探すということでやっておりましたが、やはり、どうもこの原因がいわゆるファイルへの編てつ漏れであるという可能性が強いということですので、極めて単純なミスです。これを防止するためには、とにかく、まず職員に大事な書類の扱いというものについての認識をもう一度徹底することと、それから、管理の態勢ですね、二重管理することになっているのです。現実にファイルしたかどうかを記録するということです。記録の部分での不手際みたいなものがないかどうか、そういうところを調べる必要があります。本日こうして発表させていただいて、公開請求なさった方や東証さんへのご対応をさせていただきましたので、ちょっとこれから、どんなことが実効性があって、かつ、可能かというのを早急に追求してみたいと思います。

(以上)

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