佐藤金融庁長官記者会見の概要

(平成19年8月6日(月)17時02分~17時08分 場所:金融庁会見室)

【長官より発言】

私の方からは特にございません。

【質疑応答】

問)

来年度の予算編成に向けた作業がスタートしましたけれども、金融庁として注力する点があれば教えていただきたいのですが。

答)

現時点におきましては、所謂、シーリングもまだ示されておりませんし、金融庁としての具体的な予算要求の内容について、申し上げることは差し控えさせていただきたいと思います。一般的な心構えとしては、金融行政の目的である金融システムの安定、利用者の保護、公正・透明な市場の確立と維持、こういった大きな目標を念頭において、我が国金融資本市場の競争力の強化や、規制・監督の質的向上に資するような予算要求について、検討してまいりたいと思っております。

問)

金融商品取引法の政省令が発表され、9月30日の完全施行ということですけれども、円滑な施行に向けて金融庁としてどのように臨む考えでしょうか。

答)

金融商品取引法の施行期日が、本年9月30日というふうに定められました。これを定めるにあたっては、一方で利用者保護の徹底の観点からはできるだけ早く施行することが望ましいということがあったわけですが、他方でその適切かつ円滑な施行を図るためには、利用者の視点からも最前線で利用者と接する金融界において相応の準備期間が必要である、こういった要請もあったわけでございます。これら双方の要請を総合的に考えて、決めたということでございます。その円滑な施行という観点からは、一部の規定について、一定の経過措置を設けるという措置を講じているところでございます。ご案内のとおり金融商品取引法は、利用者保護ルールの徹底と利用者利便の向上、市場の公正性・透明性の確保、そして我が国金融資本市場の国際化の促進、これらを図るための重要な法制として関係者においてはその円滑な実施にむけて一層の努力をお願いしたいと思っております。金融庁といたしましても、引き続き関係各方面と連携を図りながら、法令の内容の周知、そして広報等に努めるなど、施行に万全を期してまいりたいと思っております。

問)

先週のことですけれども、日本郵政の方で10月1日に発足するゆうちょ銀行の副社長に、金融庁出身の方が就くという人事を発表されました。ゆうちょ銀行のCOOについては、元長官が就任することが決まっています。10月1日以降、金融庁はゆうちょ銀行とかんぽ生命保険に対し検査・監督権限を持つわけですが、そのことを踏まえた上で、今回の人事をどう見ているのか、感想評価をお聞きかせ下さい。

答)

日本郵政株式会社が、同社及び子会社の新しい取締役等を公表し、その中にはご指摘のように、かつて金融庁に在籍していた者も含まれているというふうに承知いたしておりますが、本件は同社の経営判断に関わる事柄でありますので、特段のコメントは差し控えたいと思います。いずれにいたしましても、民営化郵政のうちの金融2社、すなわちゆうちょ銀行とかんぽ生命保険におかれては、民営化当初から、民間金融機関としての業務遂行能力、業務運営態勢が要求されることとなります。金融庁として、まずは、本年10月の民営化にむけて、日本郵政公社と日本郵政株式会社が、引き続き態勢整備に全力をあげて取り組んでいただくことを期待したいと思っております。10月の民営化以降につきましては、金融庁として、金融庁に在籍していた者の有無に関わらず、他の民間金融機関と同様の目線で、厳正かつ的確な検査・監督に努めてまいりたいと思っています。

(以上)

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