田村金融担当大臣政務官挨拶「全国信用組合大会」(21年10月16日(金))

第46回の全国信用組合大会のご開催、誠におめでとうございます。

只今ご紹介にあずかりました内閣府の大臣政務官を務めております衆議院議員の田村謙治と申します。

本来は、亀井金融担当大臣が参るところ、所用によりこちらに参れませんので、私が代理で皆様にご挨拶をさせていただきたいと思います。

日銀総裁の前の挨拶で大変恐縮でございますけれども、どうかご容赦いただきたいと思います。

金融庁は内閣府の外局でありますので、私は内閣府の政務官であります。ご案内のように、ちょうど今日で鳩山内閣の発足1か月でございます。政治主導ということで、各省庁の政務3役、大臣、副大臣、政務官が日々連携をし、会議を行い、各省庁の方針を決めていく、それを色々なニュースやテレビで見ていらっしゃる方も多いことと思います。

金融庁の場合には亀井静香大臣、副大臣は日銀出身の大塚耕平参議院議員、そして政務官が財務省出身の私、この3人で日々連携をしながらやっているところです。前政権においては、副大臣、政務官というのはほとんど何もしていません。簡単に申し上げると、政務官は当選2回、副大臣は当選4回のローテーションで全員がなります。いわゆる勉強ポストでございました。結局は、政務官、副大臣は官僚支配と言われておりましたように、それぞれの役所の官僚が全ての御膳立てをして、それを棒読みする。政策についても単にハンコを押す。単に話を聞いて、それでいいじゃないかというような状況がずっと続いていたわけでございます。我々は、政治主導というからには、大臣はもちろんのこと、副大臣も政務官も日々役所に貼り付いて、朝から夜遅くまで、ずっと役所に居て、仕事をしております。これは他の省庁でも同じかと思いますが、私は、大臣、副大臣と日々、何度も打ち合わせ、会議を重ねながら、活動をしているところであります。そういった中ではございますけれども、私もまだまだ不勉強なところもございますので、そこは今回をご縁に皆様にもご指導いただきたいと思っているところであります。

今話題になっております、亀井大臣が提唱して始まった、「貸し渋り・貸しはがし対策法案」、メディアには「モラトリアム」と言われておりますけれども、そこが大変大きな誤解を招いて、皆様にはご心配をお掛けしているところでございます。そもそも、信用組合の皆様には、日頃からまさに地域金融の担い手の中心として、中小零細事業者の様々な求めに応じながら、貸出条件の緩和など、非常に重要な任務に積極的に取り組んでいただいているということは、我々金融庁も大臣以下十分に認識をしているところでございます。

つい先週、今回の法案の中身を固めていくに当たって、亀井大臣が偶然お知りになった、ある信用組合の元理事長の方がこれまでやってきたことはすばらしい、ぜひ、金融庁の全員に聞いてもらおう、ということになりました。職員全員は無理でしたけれど、政務3役はもちろんのこと、金融庁の幹部全員集めまして、その方のお話を1時間半ほど伺いました。いかに現場で、個別の企業に対してしっかりと対応しながら、融資だけでなくて、あらゆる経営のアドバイスを含め、ご尽力いただいているというお話でした。また、信用組合に限らず、全ての業界団体からご意見を伺っているところでございます。

信用組合は基本的に本当に最前線で頑張っていらっしゃると思いますけれども、金融機関全体でみた場合には、中小零細企業に対する対応がまだまだ不十分なところがあるのではないかというのが大臣以下の我々の認識でございます。そこをしっかりと全ての金融機関に、公的使命感を持って、今この現下の厳しい経済状況の中であえいでいる中小零細企業の方々を支えていこうと、政府と一緒になって支えていこうという発想のもとに、法案の詰めの作業を行っており、ここにいらっしゃる近藤政務官の経産省ですとか、関係省庁と協議をしているところでございます。26日に臨時国会が始まりますけれども、その冒頭には法案を提出しようということで、あと1週間でございますが、作業を日々やっており、そこでもちろん皆様からのご意見をしっかりと反映したものにしていこうという思いで頑張っているところでございます。その法案についても大変ご協力いただきましたけれども、日頃から本当にいろんな形で地域の最前線でご尽力をいただいている信用組合の皆様、いざというときに最も頼りになる、最も身近な金融機関である皆様が、今後益々役割を発揮なさる、そのために我々金融庁も政府も頑張ってまいりますし、皆様がさらにご活躍になりますことを心よりお祈りを申し上げる次第でございます。

あと、先ほど、ゆうちょ銀行の話がありましたが、ひとつだけ付言を申しますと、郵政改革の担当は、もちろん亀井大臣、そして、金融庁と同じ、大塚耕平副大臣、そして政務官は私田村と、あと、郵政ですので、国民新党で今総務省の政務官をしていらっしゃる、長谷川憲正参議院議員、その4人がいわゆる政務3役ということになりますので、しっかりと皆様のご意見を反映させていくべく頑張ってまいりたいと思っているところでございます。

本日は誠におめでとうございます。

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