衆議院財務金融委員会における自見金融担当大臣の所信表明

(平成22年8月3日)

(はじめに)

このたび金融担当大臣に就任いたしました自見庄三郎でございます。宜しくお願い申し上げます。本日は、現下の金融行政について一言申し述べます。

(我が国金融システムを巡る状況について)

はじめに、我が国金融システムを巡る状況について申し述べます。

我が国の景気は、着実に持ち直してきており、自律的回復への基盤が整いつつありますが、失業率が高水準にあるなど、依然として厳しい状況にあります。

他方、世界経済は回復の途上にあり、先行きについても、緩やかな回復が続くと見込まれますが、今後、アメリカ・欧州を中心とした金融資本市場の変動などにより、景気回復が停滞するリスクが存在します。特に、欧州については、ギリシャ財政危機により、他の欧州諸国の財政状況や欧州の金融システムに対する懸念が高まり、金融資本市場の変動が更に深刻化するリスクに留意する必要があります。

こうした、国内外の実体経済の動向等については、引き続き、注視してまいります。

(金融の円滑化について)

中小企業の業況感・資金繰りについては、引き続き厳しいとの声が聞かれる中、金融庁といたしましては、昨年十二月に施行した中小企業金融円滑化法をはじめとする諸施策により、我が国における金融の円滑化に努めております。

本年六月末には、同法施行日から本年三月末までの同法に基づく貸付条件の変更等の状況を公表したところであります。これまでの実績を見る限り、全体として、金融機関の取組みは進展してきているものと考えておりますが、引き続き、金融機関の取組状況を注視するとともに、金融の円滑化に努めてまいります。

(改正貸金業法の完全施行について)

また、六月には改正貸金業法が完全施行されました。同法は、多重債務問題の解決を目的として、上限金利の引下げや貸金業者からの借入れに対する総量規制の導入等の措置を定めたものであります。

今後も、完全施行直後に設置した「改正貸金業法フォローアップチーム」において、改正貸金業法の円滑な施行に万全を期するとともに、施行後の状況をよくフォローし、必要に応じ、速やかに適切な対応を実施してまいる所存です。

(国際的な金融規制改革の動向について)

さらに、国際的な金融規制改革の動向について申し述べます。

現在、先般の金融危機を踏まえて、危機の再発防止と強固な金融システムの構築に向けた議論が進んでいるところです。

六月末にカナダのトロントで開催されたG20サミットにおいては、金融システムの改革と強化のため、過去のサミットでの金融規制改革のコミットメント達成に向けて協働することを確認いたしました。

欧米各国においても、先月、米国において、金融機関に関する包括的な規制を盛り込んだ金融規制改革法が成立するなど、金融危機の再発防止に向けた取組みが行われているところであります。

国際的な金融規制の改革は、危機の再発防止及び我が国金融機関の健全性確保のため必要なものである一方、各国の実情や実体経済への影響に十分配慮したものにすべきであると考えております。我が国といたしましては、国際的な金融規制改革の議論において、こうした我が国の立場を引き続き積極的に主張していく所存であります。

国内における所要の金融規制改革についても、国際的な議論の動向を踏まえつつ、積極的に取り組んでおります。五月には、店頭デリバティブ取引等に関する清算機関の利用の義務付け、金融商品取引業者のグループ規制の強化などを盛り込んだ改正金融商品取引法が、本委員会での御審議を経て成立いたしました。今後、同法に関係する政令等の整備を着実に実施するとともに、適切な運用を通じて、我が国金融システムの強化及び投資家等の保護を図っていく所存であります。

(保険業法等の一部を改正する法律の一部を改正する法律案について)

なお、先の通常国会に提出した保険業法等の一部を改正する法律の一部を改正する法律案については、現在、衆議院において継続審議となっております。法案につきましては、早期の成立をお願いいたします。

(新成長戦略の取組みについて)

最後に新成長戦略の取組みについて申し述べます。

経済社会が抱える課題の解決を新たな需要や雇用創出のきっかけとし、それを成長につなげていくことが重要です。このような観点から、六月に閣議決定された「新成長戦略」では、「金融戦略」が七つの戦略分野のうちの一つとして取り上げられており、「成長分野を支える金融」、「成長を支えつつ、自らも成長する金融」の実現を目指すこととされています。今後、「新金融立国」に向け、総合的な取引所創設を促す制度・施策の検討、プロ向け社債発行・流通市場の整備等を主な施策とし、本年中にアクション・プランを策定することとしております。

(結び)

以上、金融担当大臣として、一言御挨拶を申し上げました。今後とも、皆様のお力添えを得て、金融行政の運営に全力を傾注する所存であります。海江田委員長をはじめ、委員各位におかれましては、御理解と御協力をお願い申し上げます。

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