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与謝野内閣府特命担当大臣(金融・経済財政政策) 記者会見要旨

(平成18年5月12日(金) 8時50分~8時57分 於 金融庁会見室)

1.発言要旨

閣議は案件どおりでございます。また、閣僚懇も一切発言がございませんでしたので、10分足らずで今日は閣議、閣僚懇とも終了いたしました。

以上です。

2.質疑応答

問)

中央青山監査法人への処分を受けて、その後プライスウォーターハウスクーパース、提携先ですが、新たに監査法人を設立しようという動きがあるようですが、それについて大臣の御所見というか、御感想をお伺いできればと思います。

答)

監査自体は、どういう法人であれ能力を持っていれば、私はいいのではないかと思っていますから、新しい法人を作るということについては、そういう考え方があっても不思議ではないと思っております。

問題は、監査を行うのに必要な職業的、専門的知識を持った人達が集まるのかどうか、また監査という非常に社会的に重要な使命を持った、そのことに関するある種の高い価値観を持っているかどうかということで決まってくるわけで、入れ物はどういう入れ物でもよろしいのではないかと思っております。

問)

円高の経済に与える影響についてお伺いしたいのですけれども、今朝も110円台で、円高方向に振れているのですが、確か3月調査の日銀短観では企業の事業計画の想定レートというのが110円ぐらいになっていたと思うのですが、そういう意味で更なる円高というのが経済に与える影響についてどのように認識されておられるのか、その辺お願いできますでしょうか。

答)

非常に教科書的なお答えになって恐縮ですけれども、最終的に為替レートというのはそれぞれの国のファンダメンタルズを反映したものに落ち着いていくのだろうと思っております。ただ、よく言われるようにボラティリティーは好ましくないというのは各国の共通の考え方であると思います。

そういう意味では、円高になりますと、輸出と輸入、両方に影響を与えるわけでございまして、そう一概に日本の経済にどう影響が出てくるかということは言えないのだろうと思っております。いずれにしても、落ち着くべきレベルに落ち着いていくということだろうと思います。

また、ファンダメンタルズを反映するということだけ申し上げましたけれども、実際はアメリカと日本の金利差がどう広がっていくのか、縮まっていくのかという市場の見方によっても左右されるのでないかと考えております。

問)

現在の為替の動きはファンダメンタルズを反映しているとお思いですか。また、ボラティリティーは好ましくないという御指摘ですけれども……。

答)

極端に為替が振れるというのは、どの国の通貨にとっても好ましいことではない。しかしながら、為替というのは逆に言いますと、色々な調整機能を持っているわけですから、固定されている状況よりは一定のフロートをするということの方が経済の実態をよく反映するものだと私は思っておりますけれども、あまり極端なアップ・アンド・ダウンがあるということは望ましくないということは、言うまでもないことだと思っています。

問)

確認みたいな感じの質問ですけれども、谷垣大臣は最近の為替の動きについて、やや荒っぽいというような表現をしているのですけれども、最近のこの動きというのは大臣から見ますと、ややボラティリティーが大きいというか、望ましくないなというような御印象を持っておられるのか、まだ許容範囲なのか、そこら辺は。

答)

大事なことはばたばた騒がないことだと思います。

問)

総裁選のレースで大臣の名前も取り沙汰されていると思うのですが、出馬を含めて今後どのような対応をされたいというふうに考えているのかということと、今、派閥にお入りになられていないと思うのですけれども、今後、お入りになられるとか、また戻られるというようなお考えがあるのかどうか。

答)

冗談で私の名前を言う人がいるということは知っていますけれども、それ以上のものではないと思っています。

(以上)

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