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与謝野内閣府特命担当大臣(金融・経済財政政策) 記者会見要旨

(平成18年6月2日(金)8時51分~9時00分 於 参議院議員食堂)

1.発言要旨

特に、閣議、閣僚懇は御報告することはございません。

2.質疑応答

問)

今朝の複数の報道で、村上ファンドに対して、東京地検と証券取引等監視委員会が証取法違反容疑で捜査しているという報道がありましたが、現在把握されていることと、それと市場に与える影響なども含めて、大臣の御所見を伺えますか。

答)

私も新聞は読みましたけれども、私のところには何の話も来ておりませんし、これからこういう類の話が、私のところに上がってくるはずもないと思っています。日本の市場は非常に懐が深いですから、この種のことで、何か影響を受けるということはあり得ないと思っています。

問)

出生率が更に低下しているのですが、歳出・歳入一体改革等への影響をどのようにお考えでしょうか。

答)

理論の問題なのですけれども、少子化によって労働人口が毎年減っていくというのは、大体GDPに対して、0.4%ぐらい影響があるだろうと中長期的に言われているわけです。

しかしながら、当面与党と一緒にまとめます歳出・歳入一体改革に対するものの考え方には、直接的な影響はないと思っております。ただ、あそこまで合計特殊出生率が下がったということは、やはり猪口大臣に色々御提言をいただかなければならないことが多いのではないかなと思っております。

問)

昨日の新聞ですけれども、大臣は、靖国神社のあり方について発言されていましたが、その真意についてお願いします。

答)

靖国神社は、私の選挙区にある私が大変慣れ親しんだ神社であって、私はあの近くに生まれましたから、地元の神社という意識が非常に強いわけです。

私が、毎日新聞のインタビューで申し上げたことは、やはり天皇陛下の御臨席をいただいて行う武道館での戦没者慰霊祭は、国家の行事としては、あれで完結ということで考えるのが自然だし、当然だと思っています。あれにつけ加えるものはないと。

一方、靖国神社にも自主的にお考えいただきたいことがあって、一つは、靖国神社は宗教法人ですから、国の干渉は受けないと主張されておりますが、これは半ば当然のことだろうと思います。もう一方、靖国神社は国の唯一の慰霊施設だという御主張も併せて行っております。多分、この二つの主張が同時に成立するというのは、非常に難しいのだろうと思います。したがいまして、皇族の方であれ、政治家であれ、御遺族、一般の国民であれ、やはり何のためらいもなく靖国神社にお参りに行けるようにする、これはもう靖国神社の自主的な判断に委ねるしかほかはないと、それが私の真意でございます。

問)

三井住友銀行が、例の独禁法違反事件があって、前の頭取らの報酬の返還を求めるという報道が出ているのですが、大臣も国会等で前の頭取らにも責任があると仰っていますが、責任のとり方についてどういった評価をされていますか。

答)

責任のとり方について、評価を私は一度もしたことがない。これは三井住友の内部の問題なので、三井住友の皆様方がお考えくださればいいことだと、そのように思っております。

問)

先ほどの村上ファンドと関連するのですけれども、今国会に提出している金融商品取引法、この中でファンドの規制なども盛り込まれているのですが、改めてこの法律について意義をお聞かせいただけますか。

答)

やはり一つは、どこにどういうファンドがあるか、知識は金融庁側は持っていなければいけないと思うことがあります。ただし、すべてのファンドかと言えば、やはりほんの仲間うちのファンドというものについては、その人たちが自由にやっておるわけですから、ファンドとしての登録とか規制とかということは必要ないだろうと。もちろん、その他法令に従って行動していただかなければならないということは当たり前のことですけれども、ただ、もう少し広い意味のファンド、典型的なのは外部に参加を求めるようなファンドというのは、やはりファンド自体の存在をきちんと明らかにしていただかなければなりませんし、構成員に対しても必要な事項をちゃんと知らせるということは、今回の法律の精神でございます。

問)

歳出・歳入一体改革の関連で、昨日、プライマリーバランス均衡化に向けて要対応額、財源不足が18兆円というふうな数字が報道されていますけれども、これはほぼ確定しているのか、前年度の税収の見通しが1、2兆円程度増収される見込みになっていますので、この辺も踏まえて要対応額の状況についてお願いします。

答)

税収が増えたということは、喜ぶべきことだろうと私は思っております。ただ、国の債務が550兆円もあり、国・地方を通じて債務が750兆円を超えているというとき、1兆円ほど余計入ってきたからといって、お祝いをするような話ではないと。ただ淡々と、その事実を確認するということだけだろうと私は思っております。

(以上)

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