与謝野内閣府特命担当大臣(金融・経済財政政策) 記者会見要旨

(平成18年6月27日(火) 10時38分~10時44分 於 金融庁会見室)

1.発言要旨

閣議は、案件どおりでございましたが、閣僚懇の中で総理から、九州を中心とした梅雨前線による豪雨、これに対しては各省庁緊密な連絡の上、万全の対策をとるようにという御指示があり、関係閣僚からはそれに関連する幾つかのお話がございました。

以上です。

2.質疑応答

問)

損害保険ジャパンが昨日社内処分を発表したのですけれども、昨年以来相次いでいる保険の不払い、これについて大臣はどうお感じになっているのかということを改めて伺いたいのが1点、もう一つは、また改めてということになりますけれども、日銀の福井総裁の進退を巡って、公明党や、或いは各種の世論調査で厳しい見方が相変わらず出ていますけれども、改めて大臣の所感を教えてください。

答)

まず、損保、生保を問わず保険というのは契約に基づいて保険料を払い、保険金を受領するという契約になっております。したがいまして、約款で約束をされましたことにつきましては、きちんと保険会社の方で履行をしなければならないと。特に約款は非常に小さな字ですので、なかなか細かいところまで契約者は目が届かないと。それに対しましては、やはり保険会社できちんと行き届いた契約履行をすべきだと、そのように思っておりまして、この点について保険会社の自覚が深まればと私は思っております。

福井さんの問題につきましては、一連の国会答弁で私の立場は尽きております。

問)

昨日、歳出・歳入一体改革のとりまとめ案が出まして、これから「骨太方針」も出ますけれども、歳出削減についてはかなり大きなものになっていたのですが、総論賛成で、各論の段階でうまくいくのかと。今後シーリング等々も実際の実現される部分で難しいのではないかというような見方も出ていますけれども、その点、大臣はどのようにすればよいとお考えでしょうか。

答)

党の方で御苦労された歳出削減というのは、総論で切っていったわけではなく、むしろ各論の積み上げで切ったということが作業の手順であったろうと思いますので、総論賛成各論反対ということではなくて、むしろ各論の方でそれぞれ歳出削減を考えてきたという点で、将来に対しては、それは実際の歳出削減というのは困難でありますけれども、歳出削減をするための十分な根拠、論拠が出来上がったものであると思っております。

問)

昨日の諮問会議の後の会見で、歳入の部分については今後、与党の税調の議論を待って加筆していきたいという御説明でしたが、これはつまり「骨太方針」に書き込まれる歳入の部分については、今後の日程を考えると、基本的な考え方の部分にとどまるのか、具体的な歳入策については年末の税調の税制改正大綱を待つというそういうお考えでしょうか。

答)

税というのは、私は政治そのものだというふうにいつも考えておりますので、やはり党の御意見は総論部分、各論部分、またその背景となる物の考え方、大げさに言えば哲学、思想、こういうものも恐らく短時間でございますが、自民党の税調、或いは与党の税調というのは高い見識と高い専門性を持った、また政治的な判断もできるそういう方々ですので、そういう方々が出される結論を私どもとしては尊重して、「骨太方針」の中に書き込みたいと思っております。

(以上)

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