与謝野内閣府特命担当大臣(金融・経済財政政策) 記者会見要旨

(平成18年8月8日(火) 10時36分~10時43分 於 金融庁会見室)

1.発言要旨

閣議は案件どおりでございます。特段変わったことはありません。

2.質疑応答

問)

靖国の関連で幾つか伺いたいと思います。ちょっと質問数が多いのですが、よろしくお願いします。

まず1点目なのですけれども、今度の8月15日の終戦の日に、大臣御自身は靖国神社に参拝するつもりかどうか、まずそこから伺いたいのですけれども。

答)

靖国神社は、私の選挙区にある神社で、いろいろな機会に訪れることもございます。しかし、今までも8月15日という日を定めて靖国神社に参ったことはございませんし、今年もそういう予定はございません。

問)

「8月15日という日を定めて参拝したこともないし、今回もそういうつもりはない」ということなのですけれども、8月15日に参拝をしない理由を伺ってもよろしいでしょうか。

答)

私は地元の神社として、度々いろいろな機会に靖国神社に行っております。今まで、御霊まつりとか、あるいは桜があそこは1,000本近くありますので、その桜を見に行ったこともありますし、議員になりましてから神社に行く機会は度々あったわけですが、特定の日を定めて伺ったことはないと、こういうことでございます。

問)

8月15日に日を定めて参拝なさらないということなのですけれども、逆に別の日に参拝するお考えがあるのか、もしくはもう既に参拝なさっているのか。その場合、もし参拝していらっしゃるならば、公的なのか、私的なのか、その点伺いたいのですけれども。

答)

私が伺うのは、神社としていろいろな一般の人たちが参加できる行事があるときにたまたま誘われて行くということであって、「参拝」というよりは「訪れる」と言った方が正確だろうと思います。

問)

それから、小泉総理がこの8月15日に靖国神社に参拝すべきかどうかについて伺いたいと思います。

答)

それは総理御自身が判断されることで、小泉内閣の閣僚がそれについて考え方を申し上げるというのは適切でないと思っております。

問)

この関連であともう2つなのですが、総理や閣僚の靖国参拝につきまして、中国、韓国、近隣諸国が反発している動きがありますけれども、こうした中・韓始めとした近隣諸国の考え方につきましては、どのようにお考えでしょうか。

答)

過去の総理大臣の談話の中では、戦争についての反省は、きちんと述べられていると思います。これは、村山総理の談話でもきちんと政府の考え方は述べられておりますし、また小泉総理が出されている談話も、また同じ趣旨を踏襲していると考えております。

靖国の問題は、外交問題として考えるよりは国内の問題として考えるという方が、私は物事がすっきり解決できるのではないかと思っております。

問)

最後にもう一点だけ、小泉総理大臣の次の総理については、この靖国の参拝につきましてどのように対応すべきとお考えでしょうか、お願いします。

答)

総理大臣になられる方が外に考え方を表明するかどうかは別にして、多元的な要素を考えながら行動されるものと私は思っております。従いまして、次の総理がどうされるかということは予測できないと思いますし、また総理になられた方が、自らの責任と自らの信念で行動されるということが正しいのだろうと思っております。

問)

靖国神社について、非宗教法人化した方がいいというお話が出ていて、今日も麻生大臣が新聞に寄稿されているわけですが、この件について大臣の御見解をお教えください。

答)

この問題については、いろいろな考え方が出てくるというのは望ましいことだろうと私は思っております。国立の慰霊施設という考え方もありましたし、また今回は非宗教法人化という考え方も出てきて、そういういろいろな考え方が出てきた中で、国民的コンセンサスが形成されていったらいいと、それが望ましいと私は考えております。

(以上)

サイトマップ

ページの先頭に戻る