与謝野内閣府特命担当大臣(金融・経済財政政策) 記者会見要旨

(平成18年9月26日(火) 9時25分~9時32分 於 金融庁会見室)

1.発言要旨

ただいま、小泉内閣としての最後の閣議、すなわち内閣総辞職を決める閣議がございました。

小泉さんから最後に、「皆様方、どうも長い間御苦労様でした」というねぎらいの言葉がございました。

以上でございます。

2.質疑応答

問)

11カ月間、御苦労さまでした。

この間、大臣として取り組まれたことで、これはできたということと、やり残したことがあれば教えてください。

答)

金融庁の方の仕事から申し上げますと、法律としては金融商品取引法の成立は、時代を画することであったと思います。また、金融庁の仕事の中で行政処分が淡々と事実と法に基づいて、また一定の基準に従って行われたということで、もともと恣意的な行政を金融庁はやっていたわけではありませんが、私の在任中も事実と法に基づいた極めて冷静な金融行政が行われたと思っております。

また、この間はっきりいたしましたのは、それぞれの金融機関が一定水準以上の健全性を取り戻したということで、是非次の時代に向かって、それぞれの金融機関が金融仲介としてリスクを取るという本来の銀行業務に進んでいただきたいと思っております。

また、私が直接、指揮や監督はしていないわけですけれども、金融庁には組織図の中に証券取引等監視委員会がございますが、この委員会もそれぞれの職務に基づいて、きちんとした仕事をしてくださったと感謝をしております。

また、内閣府の方は3つ大きなことがございまして、1つは政府系金融機関の落ち着きどころを見つけなければならないわけでしたけれども、これも最後には安倍官房長官の下で有識者懇談会を作り、特にJBICの今後について相当深い検討がなされ、全体として政府系金融機関の改革が一歩も二歩も前進したということです。

第2は、やはり大変困難を伴いましたけれども、7月7日に小泉内閣としての「骨太方針」を決定することができました。この「骨太方針」の特徴は、やはり今後10年間にわたる経済財政の基本的な指針を決めたということでございまして、次の内閣もまた閣議決定され、与党からもご承認いただいたこの「骨太方針」に沿って経済財政を運営していくことになると。これは、先般も申し上げましたけれども、小泉総理からの将来の内閣に対する、大事な書き置きであると私は認識しております。

それからもう1つは、これは財務大臣といわば共管の業務でございますが、金融政策はもともと日銀が新日銀法の下で独立性を持って決定することになっておりますが、政府はこれに対して意見を申し述べるということができる。また、議決延期を申し出ることができるという仕組みになっているわけですけれども、小泉内閣の下では、日銀の独立性が最大限に尊重され、その中で量的緩和解除やゼロ金利からの離脱と、大きな政策の転換点を波風立てることなく達成できたと思っております。

また、報道機関の皆様方には大変親切にしていただいたことを、この場をお借りして皆様方に心より御礼を申し上げたいと思います。

お世話になりました。ありがとうございます。

(以上)

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