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山本内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成19年1月16日(火)10時39分~10時50分 場所:金融庁会見室)

【大臣より発言】

閣議のご報告を申し上げます。生物の多様性に関する条約第10回締約国会議及び生物の多様性に関する条約のバイオセイフティに関するカルタヘナ議定書第5回締約国会議の本邦開催について環境大臣からご報告がありました。また、環境大臣から閣議後閣僚懇でゴア前副大統領から京都議定書が2011年までであるけれども、2010年、前倒しで次期議定書の新たな提案を日本側からして欲しい旨の要請があった旨の報告がありました。次に、高市大臣からシンガポール訪問についてご報告がありました。

また、私の方から英国、米国の訪問について発言をいたしまして、中身は、1月7日から14日にかけて、英国及び米国を訪問しました。英国では、キング・イングランド銀行総裁及びマッカーシー金融サービス機構長官他と会談し、また再チャレンジ関連で若者向け教育訓練施設の視察や関係者との面談を行いました。また、米国ではバーナンキ連邦準備制度理事会議長、コックス証券取引委員会委員長及びガイトナー・ニューヨーク連銀総裁他と会談いたしました。一連の会談では、我が国金融市場の国際競争力向上に向けて、我が国が今後取り組むべき方向性等について意見交換を行いました。また、グローバル化が進展する中で、金融当局相互の連携を更に深めていくことで一致しました。若年者対策でも、英国の経験を参考に関連施設を強化していきたい旨表明しました。今回の訪問では、二大国際金融センターたる英米の金融当局者・市場参加者の生の声に接して連携・対話の強化を図ることができ、また今後の再チャレンジ施策に向けての示唆も得られ、大変有意義なものとなりました旨の報告をいたしました。

次に総務大臣から、ベトナム社会主義共和国、インドネシア共和国及びインド訪問についてご報告いただきました。次に外務大臣から安倍内閣総理大臣の欧州諸国訪問及び東アジアサミットの出席について報告がありました。また外務大臣からルーマニア、ブルガリア、ハンガリー、スロバキア訪問について発言がございました。財務大臣から米国、英国、ドイツ出張についての報告がございました。文科大臣から韓国出張についてご報告がありました。農林大臣から欧州、米国訪問の結果のご報告がございました。甘利経産大臣から、ベルギー、フィリピンの出張報告がございました。冬柴大臣から韓国訪問のお話がありました。

以上が閣議でございます。

【質疑応答】

問)

日銀が17、18日の金融政策決定会合で追加利上げを決めるとの観測が強まっております。これについて中川幹事長が議決延期請求権の行使も辞さない考えを示すなど反発も強まっておりますが、大臣として追加利上げや議決延期請求権の行使についてどうお考えかお聞かせ下さい。

答)

景気についてそれぞれのお立場で懸念を抱かれているという向きは、私ども十分理解しております。特に参議院選挙を控えて地域的な斑模様の景気動向、いわゆる地域的勝ち組、負け組の存在することを前提として金融政策の在りようを考えた時に、色々懸念する材料はあると思います。しかし、マクロで考えた場合の金融政策は、一元的に日銀が専管事項として持っているわけでありまして、この日銀の決定に対して私どもは最大の尊重をする立場にあるわけです。特に日銀からのメッセージとしては、消費者物価についての動向を注視しているということでございますので、まさしくデフレ脱却のこの時期にあって消費者物価について検討を重ねながら日銀が対処されるものとしておりますし、また日銀のこの政策決定会合での議論の中身が説明責任を全うしていただけるものというように考えるところでございます。

問)

ここのところ事務所費問題が取り上げられていますが、大臣の政治団体、或いは資金管理団体で、施行規則に書かれていない飲食費や冠婚葬祭費だとか、或いは世論調査費といった費用を事務所費として支出されたケースがあるかどうか、それから領収書の添付を義務付けるような法改正をすべきという意見もあるかと思いますが、ご所見があればお願いします。

答)

今話題となっておりますので、私の事務所でもそうした調査をするように指示しているところでありまして、結果の報告は聞いておりません。また、政務秘書官も一緒に海外出張をしておりましたし、これから十分な調査をしてもらいたいと思っております。

領収書添付につきましては、特に公的資金についての支出については何らかそれに近い形が必要であろうと思っておりますが、今後、与野党共に協議をする場等設けながら考えていく必要があるだろうと思っております。

問)

調査をされるとのことですが、どのくらいを目処にされていますか。

答)

そんなに時間は掛からないだろうと思います。政治資金報告を毎年しておりますし、それについての報告した後の検証もある程度していただいておると思っておりますので、出来るだけ早くと思っております。

【大臣より発言】

出張については、本日の閣議におきましても報告させていただいたとおりでございますが、今後金融審にスタディグループを設置していくつもりでございます。世界の二大国際金融センターである両国の金融当局者・市場参加者等との意見交換を通じまして、貯蓄から投資へという流れを一層確かなものとして、我が国金融・資本市場の国際金融センターとしての魅力を更に向上させていくことが重要であると認識いたしました。このため、金融庁といたしましては、金融審議会にスタディグループを設置し、国際的に魅力ある市場の構築に向けた方策を検討することといたしたいと思います。名称は仮称でありますが、「我が国金融・資本市場の国際化に関するスタディグループ」、今後はスタディグループの場で様々なご意見を伺いながら、オープンな金融・資本市場を目指し、スピード感を持って検討を進めてまいりたいと思っております。また、出張報告に付け加えて、再チャレンジ関係では、イギリスで若者向け教育訓練施設の視察や関係者との面談を行い、今後の再チャレンジ施策に向けての示唆も得られたところでございます。特にコネクションズというところへまいりまして、13歳から19歳までの全ての若者を対象に若年者の抱えるあらゆる問題に対して、パーソナルアドバイザーが総合的に相談・情報提供をする仕組みがございまして、これは大変参考になったことを付け加えて申し上げます。

【質疑応答】

問)

スタディグループは大体いつごろを目処に何らかの結論をとお考えでしょうか。

答)

今、ある程度名簿を出しまして、このスタディグループの候補者の詳細を検討しておりますので、人選・開催日時・今後の検討スケジュールについては速やかに決定したいと思っておりまして、私の今日の会見後、何人かの候補者に具体的に打診していきたいと思っております。

(以上)

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