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中川財務大臣兼金融担当大臣記者会見の概要

(平成20年10月27日(月)9時17分~9時24分 場所:財務省会見室)

【大臣より発言】

私から2点、申し上げたいと思います。

1点目は、ご承知の通り、昨日総理と今の日本あるいは世界の経済、あるいは株式マーケット等の急激な変化についてご報告を申し上げまして、総理も強い関心を持たれておりましたが、今日、11時半に私、それから与党政策責任者に官邸に来てもらいたいというご指示がございました。

2点目は、先週、為替相場の動き、特に急激な円の変化について、私としましては、過度の変動が見られるという認識を持っておりますので、この無秩序な動きが経済や金融の安定に悪影響を与えるという認識を持っておりますので、為替相場につきまして重大な関心を持って、引き続き注目していきたいというふうに思っております。

以上です。

【質疑応答】

問)

今日の11時半の会議の場で、大臣のほうから何か提案されること、今お考えになっていらっしゃる具体的な対策というものがありましたら、差し支えない範囲でお願いします。

答)

昨日、総理にお時間をいただいて、さっき申し上げたように、現状認識と、昨日も夜、ちょっと申し上げましたけれども、幾つかの私の個人的な考え方は申し上げました。しかし、それはあくまでも非公式な私の認識、意見でございますので、総理がご判断をされて、今日11時半に我々を呼んでご指示がある。多分、その指示はマーケットの安定と円滑な金融機能の維持強化ということが中心のご指示だろうと思いますけれども、それ以上については、今、私から申し上げる材料を持っておりません。

問)

具体的なものとして、銀行保有株の買取りでありますとか、色々な案が検討されているやに言われておりますけれども、そのあたりのご所見は如何でしょうか。

答)

何回も申し上げますが、総理が来いと。で、何らかのご指示があるのではないかということを今は申し上げているんであって、その指示が何なのかということについて、今私から申し上げるだけの材料を持っておりません。

問)

今日も市場が開いたばかりですが、乱高下しておりますので、これについてのご所見は如何でしょうか。

答)

乱高下というか、まだ現時点での動きについてはちょっとコメントを控えたいと思います。

問)

為替市場についてですけれども、今後も為替の急激な変動が続くのであれば、為替市場の安定化のために具体的な行動をとることも考えておりますでしょうか。

答)

「あれば」ということについてのご質問は、非常にデリケートなので、「あれば」に対しては、残念ながらお答えはしない方がいいと思います。

問)

為替相場に重大な関心と今おっしゃいましたけども、であれば、この9時、マーケットが開いてからこのような会見をやっている、このタイミングについてはどのように、で、このような会見の時間を設定されたのかということについてお伺いしたいんですけれども。

答)

このタイミングって、いつやればよかったということですか。

問)

マーケットが開く前に声明を出すという考えはなかったのかということ。今現在、マーケットが動いている中で、マーケットのこの動きについては、今コメントは控えるということですけれども、市場の混乱を呼ばないかという懸念があろうかと思いますけれども、そこはどうでしょうか。

答)

まず、8時59分にやってもよかったかもしれません。それから、今のマーケットについてコメントを控えるというのはおかしいじゃないかというご質問に対しては、乱高下しているということに対しての答えでございまして、今の段階で乱高下しているかどうかについては、まだ判断が出来ないという意味でお答えしました。

問)

平均株価がバブル崩壊後最安値を先程更新しましたが、この点について率直なご感想をいただけますでしょうか。

答)

マーケットが決める数字ではありますけれども、非常に急速に株が下がっているということは、日本経済、あるいはまた日本の心理に決していい影響を与えないと思っておりますので、大変懸念をしております。

(以上)

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