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中川財務大臣兼金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成20年12月 2日(火)10時30分~10時41分 場所:財務省会見室)

【冒頭発言】

閣議の後に宇宙開発戦略本部の会合がございました。その後、竹下副大臣にお願いをして国家公務員制度改革本部がございました。以上です。

【質疑応答】

問)

昨日、全米経済研究所が米国が昨年12月からリセッション入りしたと発表しました。昨日のニューヨーク株式市場も急落して、日経平均も本日8,000円を割り込んでおります。大臣のこのような情勢についてのご見解をお聞かせ願いたく思います。

答)

先週アメリカが数日間お休みになりまして、その間に昨日どんと株価、それから経済統計が下がりました。さっき麻生総理にもちょっとこの四百数十円日本の株価が下がっているということをご報告しまして、総理も非常にセンシティブになっておられます。これはアメリカ、ヨーロッパ、日本がいずれも連動して下がっているという状況で、やっぱりアメリカの経済状況が非常に下がっているということが影響だなというふうに思っておりまして、日本としてもきちっとした対応を取っていかなければいけないというふうに思っています。

問)

21年度予算編成に向けて自民党内では公共事業費の3%削減、社会保障費の自然増2,200億円抑制する政府方針について撤回を求める声が上がっていますけれども、財務省としては予算編成に当たりシーリングを維持していくというお考えなのでしょうか。また、どのようにシーリング維持に理解を求めていかれるお考えでしょうか。

答)

現段階ではまだ党の方のご議論をお待ちしている最中でございますので、その後、最終的に結論を出したいと思っています。

問)

シーリングの関係、今党が議論しているところで最終的な結論はそれからということですけれども、先週金曜日の経済財政諮問会議では予算編成の基本方針の原案を大筋了承したと。そちらの方にはシーリングの堅持ということが書いてありますけれども、こういう姿勢でよろしいわけですよね。

答)

表現が非常に難しいんですけれども、現段階では政府としてはシーリングを堅持すると。概算要求のあの方針を守っていくということです。現段階ではと言うと皆さん方にまた誤解を与えるかもしれないんだけれども、とにかく政府としてはシーリングを堅持して、そして今党で2,200億円の話も含めてご議論をいただいているということです。

問)

それは、状況によっては変わることはあるという…。

答)

だからそういう質問が来るのかなと思って今修正したんですけれども、現段階では考えておりません。

問)

大臣は非常に中小企業の資金繰り対策に力を入れてきておられますけれども、上場企業の倒産が相次ぐ中、一部企業では銀行からの融資、資金繰りの支援は取り付けていたけれども監査法人などからの適正な意見が表明出来ないといったようなケースがあるようなんですけれども、これまで金融対策を打ち出して力を入れてきておられますけれども、追加的にこの監査の部分について何かお考えのことなどはございませんでしょうか。

答)

まさに一般論として格付とか監査とかというものが、特にあれはSOX法(サーベインズ・オックスレー法)ですか、アメリカにおいてのああいう問題もあったので、やはりそこは、特に私はご質問の趣旨は中小企業ということですから、中小企業という観点で言えば、もっともっと地元のことをよく考えて、身近なリスクテイクを出来るだけしていただければありがたいなというふうに思います。

問)

今日、日銀が政策決定会合を開いて新たな資金繰り対策を行うというような報道があるんですが、まだ決まってはいないと思うんですが、それについてのご見解と、あと一部報道で政府としても金融機関に資金繰り対策を求めるというような報道があったんですが、それについてご見解をいただければと思うんですが。

答)

まず政府として最大限、私は財務大臣・金融担当大臣という立場で、今の厳しい経済状況の中で出来るだけの対応をしていきたいというふうに思っております。それから日銀に関しては私は毎回申し上げておりますけれども、日銀の独立性、政府とは別の独立した組織ではありますけれども、でも日銀と政府が一体となって我々金融・財政行政、それから日銀の金融政策を、これは一体となってやっていくことが日本にとってプラスだというふうに思っております。ご指摘のとおり、今日流動性供給のご判断をされるやに聞いております。これはあくまでも聞いておりますという仮定の話ですけれども、歓迎したいと思います。もっともっとまたやっていただければありがたいなというふうに思っています。政府ももっともっとやらなきゃいけないと思っています。

問)

内閣支持率のことについてなんですけれども、一部調査で3割を割るような結果が出ていますが、これについての大臣のご所感をお願い出来ますでしょうか。

答)

私も朝、家で取っている新聞で27.3%という数字を見ました。でも、総理は一生懸命やっていると私は思っておりますし、また総理も私を信頼して財政・金融行政を任せていただいておりますので、私は必死になって与えられた仕事をやっていきたいと思っています。

(以上)

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