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自見内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成23年4月22日(金)8時42分~8時47分 場所:官邸)

【大臣より発言】

4月17日から21日にかけてIOSCO、証券監督者国際機構でございますけれども、この年次総会におきまして、金融庁の河野正道金融国際政策審議官が専門委員会の議長に就任をいたしました。

IOSCOの専門委員会は、証券分野における国際的な規制上の課題等について検討・調整を行っており、IOSCOにおける政策立案の中心となっているところであります。金融庁の職員が、こうした重要な委員会の議長を務めることは大変喜ばしいことだと思っております。

金融庁といたしましては、今後とも国際機関への積極的な貢献を通じて、国際的な金融市場の健全性、それから効率性の向上に積極的に取り組んでまいりたいと思っております。

以上でございます。

【質疑応答】

問)

2問ほど伺います。まず、震災関連なのですけれども、原発事故に関連しまして東京電力はじめ電力各社の株価が乱高下する状況が続いております。この辺の金融機関に与える影響についてお考えをお聞かせください。

答)

そこら辺は、当然でございますが、非常に関心を持ってきちっと注視いたしております。今日も閣僚会議(経済情勢に関する検討会合)がございましたけれども、非常に色々各意見が出てきましたけれども、やはり東京電力の市場における重要性というのはよくご存じだし、社債市場もありますから、これは民間企業あるいは経済産業省の話でございますから、直接口を挟む話でもないのかと思いますけれども、政府は一体でございますから、しっかりそこら辺は金融庁としても関心を持って注視いたしております。

問)

あと電力不足に絡みまして、企業は節電対策に大変な状況になっておるのですけれども、金融機関に与える影響はどんなものがあるのか。

答)

今、確か一律25%(の節電目標)という話で、金融庁も各金融機関に色々お願いをしたようでございますが、経団連と各業界とのやりとりの中で色々あるようですけれども、よくお分かりのように、基本的な金融システムといいますか、そういったことは非常に大事でございますから、そういった大事な機能は残しつつ、やっぱりこういった時期ですから、電力をできるだけ節約して頂く。各行、各業界色々知恵を絞って頂いている途中だというふうに思っております。

問)

金融サービスだと無人のATMなんていうのはなかなか開けない状況もあって、金融サービスの低下というのも懸念されるのですが。

答)

そこら辺はまだ最終的な案が出てきていませんけれども、できるだけ預金者の利便、預金者の保護ということは非常に大きな金融庁の使命でございますから、そこら辺の全体的バランスの中でしっかりやって頂けるものというふうに思っております。

問)

古い話ですけれども、企業財務会計士の導入が見送られる形になりましたけれども、これは制度的に受け入れられがたい部分があるとしたら、どういうところだったのかということと、今後、待機合格者の対策をどのように組み立てていかれるというお考えをお聞かせください。

答)

ご存じのように政府原案でございますから、内閣で(閣議)決定をいたしまして、私が主務大臣として出させて頂きました。残念ながら、国権の最高機関、唯一の立法機関は国会でございますから、国会から修正ということでご配慮頂いたわけでございますから、それは当然、大変重たく受け止めさせて頂きます。

今後、もう一回、明鏡止水な心に戻ってしっかり、色々な各界の意見を聞きつつ、また国会でも申し上げました各党・各会派の意見を聞きながら、何とか最善の方法はないのかなというふうに模索をしてまいりたいというふうに思っております。

問)

断念はされないということですか。

答)

ご存じのように、修正の中でも、確かしっかり将来にわたって考えなさいということもあったと思いますが、それは国会の決議でございますから、それはしっかり尊重してやっていきたいと思っています。

問)

三菱UFJモルガン・スタンレー証券が巨額の損失を出す見通しになっているのですけれども、これに対しての受け止めと、金融庁としての対応はどうされますか。

答)

個社のことでございますから、基本的に金融庁としてコメントすることは差し控えたいと思っております。

どうもありがとうございました。

(以上)

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