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自見内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成24年5月22日(火)9時35分~9時43分 場所:金融庁会見室)

【大臣より発言】

今日、閣僚懇におきまして、先日皆様方にも発表させて頂きました金融庁の河野正道金融国際政策審議官がIOSCO、証券監督者国際機構の統合された委員会でございますが、初代の議長に選任されたということを報告させて頂きました。

【質疑応答】

問)

先週末に損保の決算が出揃ったのですけれども、大手3グループのうち2グループが大きな赤字を出したことと、その前の年も東日本大震災の関係でかなり決算が厳しかったと思うのですが、損保業界の状況について今どのようにご覧になっているか教えてください。

答)

主要損保3グループの今期決算については、23年3月期に比べまして減益となっており、3グループのうち今ご指摘のとおり2グループが赤字になったというふうに承知をいたしておりますが、保険会社の財務の健全性指標の1つであるソルベンシー・マージン比率は、各社とも監督上の基準値でございます200%を上回っておりまして、十分な健全性を確保しているというふうに考えております。

金融庁といたしましては、引き続き、損保会社の経営状況について注視をしてまいりたいと思っております。

今、質問にもございましたように、昨年は東日本大震災、あとタイですね、私も連休中に行かせて頂きましたが、タイにおける大洪水によって確か450社ぐらいの日本の企業が水没いたしまして、それに対する支払いが多かったということが大きな原因の一つだというふうに思っております。

問)

イランの関係で2点お伺いしたいのですけれども、三菱東京UFJ銀行の口座を日銀に代替させる案という報道がありましたけれども、この検討状況についてお聞かせ頂けますか。

答)

イランとの取引については、我が国への原油の安定供給や正当な貿易に支障を来さぬよう、政府一体となって議論をしているところでございまして、金融庁といたしましては、関係省庁と密に連携をしながら適切に対処してまいりたいと言う事でございます。

簡単に言いますと、手をこまねいている訳ではございません。しかし、これは外交上の事もございまして、詳細な事は言えないというのが、(率直な)気持ちでございます。

問)

現時点で解決策というのは見えているのですか。

答)

そこもちょっと(言えませんが)、適切に対処いたしております。

問)

もう1点だけ。イラン産の原油を輸入するときの再保険を政府が肩代わりするという報道がありましたけれども、この準備状況についても教えてください。

答)

EUの対イラン制裁については、7月1日以降に再保険が完全に禁止されるかどうかは結論が出されていないが、政府としては猶予措置の継続に向けて働きかけを続ける予定でございます。今後の対応については、イランを巡る国際情勢等を見極めつつ、政府一体として議論しているところでございまして、金融庁としては関係省庁と密に連携しながら適切に対処していきたいというふうに思っております。

これも公表しておられるようですけれども、明日に5大国とイランとの交渉がまたあるというふうな事でございまして、そういった推移をきちっと見極めつつ、関係省庁と密に連携しながら適切に対処してまいりたいというふうに思っております。

これは外交が絡みますから、ご存じのように微妙な話がございます。

問)

一部週刊誌で、かなり昔の話ですが、二十数年前の欧州視察の際の官房機密費で夫人を同伴させたというふうに報道がありましたが、これについて事実関係をお答えください。

答)

当該報道については、今のご質問にもございました25年前の視察に関するものであり、当時私は若手でございまして、確か当選2回だったと思いますが、行った団員の中では一番若かったのでございますが、参加させて頂いたものでございまして、本件に関する事務は衆議院の事務局において費用面も含めて適切に行われているのではないかというふうに思っておりますが、いずれにいたしましても、手元に記録も残っておらず、また25年も前の事でございますので、詳細については本当に申しわけございませんが、全く記憶をしておりません。

問)

もう調べる術も特にもう残っていないと、そういうことですか。

答)

そうですね。越智伊平さんが(当時)衆議院の議院運営委員長でございまして、私は理事でもなくて、当時確か議事進行係という呼出係をさせて頂いていたということで、越智団長から「お前も来い」という事で行かせて頂いたという経過でございます。

問)

官房機密費については、かねて不透明性というのが言われているわけなのですけれども、この件、事実はどうかはともかくとして、こういった疑惑が報じられたと。改めて官房機密費の使途の公開の必要性に対する認識というのは、大臣はどのようにお考えでしょうか。

答)

この事はどうだったか全く調べる術もありません。越智団長も亡くなっておりますからね。

ただ一般論としては、私は、官房機密費というのはやっぱり必要だというふうに思っております。国家は色々な事件が起こりますから、その度に国家が国民の生命・財産あるいは国益を守るために、私は官房機密費というのは必要だろうというふうに一政治家としては思っております。

どうもありがとうございました。

(以上)

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