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麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成25年2月26日(火)8時32分~8時40分)

【質疑応答】

問)

イタリアの総選挙に関連してなんですけれども、緊縮財政を支持する勢力と反緊縮財政派が拮抗していることになりました。政権の不安定化から欧州の債務危機の再燃を懸念する声もありますが、大臣はイタリアでの財政改革や欧州のそうした一連の対応についてどのような期待をしておられるか、御所見をお願いします。

答)

選挙の結果についてコメントすることはありません。ベルルスコーニ、今度立たれてどういう政策をやるか、予想といろいろな憶測だけでものを判断するのは軽率過ぎますので、それに対してはコメントすることはありません。

問)

関連で為替相場が大きく動いておりますが、それについて御所見もお願いします。

答)

為替についても発言をすることはありません。

問)

改めてなんですけれども、日銀総裁と次の副総裁の人事についての受け止めと、これについて安倍総理からどのような理由でということで麻生さんに説明があったのかということと、黒田さんの後任でADBの総裁に対して日本としてどのような姿勢で臨むかという点もお願いいたします。

答)

安倍総理との間の会話を話すことはありません。黒田アジア開銀総裁の後任は、当然日本としてアジア開発銀行の総裁のポジションを、我々としては、これは選挙になりますので、この選挙で、日本がアジア開銀の総裁のポジションをとるべく、いろいろ今後選挙運動をやらなければいけないということになるのだと思いますけれども、少なくとも誰をどうするかとかこうするかとかということに関して、今の段階でその内容を言うことはありません。

問)

一部報道で中尾財務官というのがありますが、それについては現段階では。

答)

ほかにも候補者がおられると思いますけれども、1人の候補者ではあるでしょうね。

問)

今日、2月26日ということで2・26事件の日ですけれども。

答)

昭和11年でしたね。

問)

大臣、高橋是清について何度か講演などでも触れられていると思うのですけれども、改めて現政権が高橋財政に学ぶことがあればコメントいただきたいのですけれども。

答)

高橋是清、大蔵大臣を7回やって、7回目が岡田啓介内閣、その時に2・26事件で、岡田啓介は助かったのですけれども、大蔵大臣の高橋是清は射殺されたというのが経緯です。この人のやったことの一番偉いのは、やはり1930年代に、前半はデフレというのに陥って世界が大デフレ不況に突入していた時にただ1人、今次デフレ不況を世界最初に脱却するに成功せりと世界の新聞に書かれるほどの政策をやってのけました。その後、犬飼毅内閣の後は斎藤実内閣、最後は岡田啓介ですか、その時に再び大臣をやって、7回目の大蔵大臣をやられるのですけれども、その時はもうインフレになっていて、インフレにはインフレ対策ですとはっきり言ってインフレ対策を実行、当然のこととして財政支出はカットで、デフレの逆のやり方をするのは当然ですから、切られた一番最初、多かったのが陸軍の軍事費、2・26につながった背景だと思いますけれども、そういった意味では見識の高かった人だと思いますよ。大蔵大臣としては極めて見識のあった人だと思いますね。学ぶことが多いと思いますよ。

問)

TPPの交渉に関してですけれども、保険業務も懸案事項の1つになるのですけれども、金融担当大臣として、かんぽ生命の取扱いについてご所見を伺いたいのですが。

答)

かんぽ生命の取扱いは、まだ今からの段階なのであって、詳細な議論が行われているところまでいっていないと思いますけれども、郵政民営化法とか色々ありますので、今から、これに基づいて正式な手続きを取っていかないといけないということになると思いますね。そういったところを考えていくので、金融庁としては、当然のこととして、法律に則って、適切に対処していくと、それしか言いようがありませんね。

問)

今回の日銀総裁人事の件で大臣が掲げていた条件が3つあったと思います。それはまだ生きている中での人事だったとお考えでしょうか。

答)

これを判断されるのは総理の判断なのであって、私はそれに対して意見を申し上げる立場なので、判断を最終的にされるのは総理だと思いますが。

問)

かなり短い期間に数円動くというような為替の動きがありました。こうした動きについては大臣どのようにご覧になりますか。

答)

為替というのは安定しているのが経済の上では非常に良いことなのであって、急激に上がったり下がったりするのは好ましいことではありません。

(以上)

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