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麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成26年6月24日(火)9時54分~10時01分)

【質疑応答】

問)

来年度のシーリングについてですが、骨太の方針では今年度同様、中期財政計画に沿って最大限努力するということが明記されるようですけれども、消費税の問題がありますが、来年度のシーリング、どのようなお考えで決定されていくのか、また、いつ頃を目指していらっしゃいますでしょうか。

答)

来年度はいわゆるプライマリーバランスを2010年度比で半分にしますという目標年次ですから、それを達成するために、きっちりやるような経済財政政策を実施しなければならないのは当然です。加えて私共としては、法律で消費税プラス2%となっていますので、そういった状況を作り出していくためには、附則第18条第3項という話がありますから、それに合わせてきちんとした経済成長をやっていかなければいけないというのが私共の立場です。そういった意味では、景気浮揚、経済成長というものと財政再建というものを両立させなければいけない、これはずっと言い続けている話ですので、その両方を達成するような予算編成をやっていくというのが基本だと思います。

問)

時期的には、シーリングはいつ頃の決定を目指していらっしゃいますでしょうか。

答)

まだ決めたわけではありません。

問)

集団的自衛権をめぐる議論での大臣の講演などでの発言で、集団的自衛権をめぐる議論をいじめに例えて発言されていますけれども、これについて、なぜいじめというものを引用されたのか、意図をお聞かせいただけませんでしょうか。

答)

これは栃木県の宇都宮市で開かれた栃木県連のセミナーの時の挨拶で私がした話が報道されたという話は聞いていますが、あのいじめに関する発言というのは、いじめは基本的な問題なのであって、いじめは当然問題です。これは、はっきりしています。また、いじめの防止対策も重要です。見て見ぬふりをするとか、そういうことではなく、いじめ対策は重要です。私としては、いじめを正当化する意図は全くありません。当然です。いずれにしろ、世界中193カ国ありますので、いろいろな意味で1国が狙い撃ちされるという可能性というのは常にありますから、されないようにしておくというためには、どうしておかねばいけないかという例として私は引用したつもりです。終わった後はそれなりに分かりやすかったというふうな感じで周りの方から、会場を回った段階では、そういったことを言われたこともありました。

問)

大臣の御発言は、けんかが弱くて、勉強ができなくて、お金を持っていればいじめられるという御発言で、この文言を見ますと、いじめはいじめられる側に原因があるという御認識をお持ちなのではないかというふうにもとられかねない部分があるかと思うのですけれども、いじめに関しての大臣の基本的な御認識をお伺いさせてください。

答)

今そういったような状況が起きたら、それは同情されていろいろ面倒見てくれる人もいると思いますが、いじめられる側に問題があるのではなく、いじめる側に問題があることは、はっきりしているのではないですか。基本的に、いじめられる側に問題があるのではない、いじめる側に問題がある、はっきりしていると思います。いじめられる側に、残念ながらそういった環境になってしまっている人というのは付与された状況なのであって、もともとそうだったというわけではないですから、そういった意味では、いじめる側に問題があるのは、はっきりしているのではないのでしょうか。

問)

やはり集団的自衛権の問題は非常に重要な問題だということで、副総理が訴えられることはよく分かるのですけれども、やはり例えが、いじめに例えるというのはあまり適切ではなかったのではないでしょうか。子どもの間では、副総理がこういう発言をされると影響力も大きいので、いじめを助長するとか、そういう方になってしまうおそれもあると思うのですが、例えが適切ではなかったという批判については、副総理はどのようにお考えでしょうか。

答)

私としては繰り返しになりますけれども、いじめを正当化とか許容する意図は全くありません。そういった意味では、終わった後も分かりやすかったと言われたこともありますし、私としては少なくとも許容するとか正当化するという意図が全くないということは、はっきりしているのではないでしょうか。

(以上)

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