麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成28年10月11日(火)12時01分~12時05分)

【質疑応答】

問)

2020年の東京オリンピックについてですけれども、都の試算によると当初の試算よりも開催費が膨張することが推計されておりますけれども、こうしたことを受けて国の負担のあり方なども含めて大臣のお考えをお聞かせください。

答)

東京オリンピックは日本オリンピックではありません。リオオリンピックもブラジルオリンピックではなかったのと同じで、これはそれぞれの国の開催される都市と国際オリンピック委員会との間の協定ででき上がるわけですから、主催者は、主たる契約を結ぶ東京都と国際オリンピック委員会、それに対しまして国として、私共としては当然のこととしてそれにかかっては入国等いろいろな問題等がありますので、そういったものに対してサポートするというのが基本的な立場ですから、まずは東京都と国際オリンピック委員会の間で協議をしていただく、これが一義的なことです。これは世界各国みんな同じだと思います。

問)

G20についてお伺いします。先週ワシントンでG20が行われましたけれども、中国を議長国とした会合はこれで最後になりました。2月の上海では為替レートの過度な変動や無秩序な動きは悪影響を与え得るなどの文言が盛り込まれ、今年のG20では為替や世界経済について各国と認識を共有してきました。今年のG20を振り返ってみて、どのような成果があったのか、大臣としての総括をお願いできますでしょうか。

答)

G20というのは毎年国を変えて、来年はドイツ、今年は中国、その前がトルコ、その前がオーストラリア、その前がロシアでしたか、各国で、いろいろ国を変えて、その期間内に大体4~5回、ワシントンを含めて5回ぐらい開かれるのだと記憶しておりますけれども、その会議を通していろいろな国々がその国の例えば財務大臣に対して率直な意見を言える、平場で言う場合もありますし、バイの会談もありますし、いろいろな形で言えるという機会を定期的につくっているというのはすごく大事なことなので、いざというときに極めて素早い対応ができる人間関係もそこででき上がっているのだと思います。今年起きたので言えばブレグジットの国民投票がありましたけれども、ブレグジットのときにはG7の財務大臣・中央銀行総裁会議が直ちにできて、共同声明がすぐ発出できたというのは間違いなくG20でG7の人達と頻繁に会っているのでああいった素早い対応ができました。2008年のリーマンブラザーズの破綻のときにはえらい目に遭いましたから、そういったものから学習したところが大きいと思います。今回も同じように上海の株の暴落等は去年10月からありますけれども、それに対する答え等を2月の会議で求めていますから、そういったような反応も、いろいろな国がいろいろな場で言える、何となく直接言えないところはみんなで聞いてみる、そういったようなことは非常に各国の連携、コネクティビティと言うのですけれども、そういったものがよくなるのには影響しているというのが事実だと思います。

(以上)

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