鈴木財務大臣兼内閣府特命担当大臣繰上げ閣議後記者会見の概要

(令和6年2月22日(木曜)8時45分~8時50分)

【質疑応答】

問)

予算審議についてお伺いします。これから始まります予算審議でも同じなんですけれども、裏金事件や統一教会の問題などに関して野党からの追及が相次ぎ、本来審議すべき来年度予算案に関する質疑に十分な時間が割かれていない印象を受けます。政府の掲げる異次元の少子化対策や防衛力の抜本的強化など重要政策をめぐる予算審議は十分深まっているとお考えでしょうか。予算委員会の在り方も含めて大臣のご所見をお聞かせください。

答)

今の新聞各社の報道を見ましても、政治とカネの問題が大変大きく取り上げられておりますから、やはり今の関心事項が予算委員会で中心的なテーマとして質問が多く出るというのは、これはある意味健全な形なのかもしれません。ただ、それによってほかの重要なものの審議が何か薄れてしまうということになれば、それはそれでまた問題で、ご指摘のとおりだと、このように思います。
ただ、今回も能登半島地震の復旧・復興に向けての対応や、今、日本社会が直面しております物価上昇を上回る賃上げの実現に向けての施策など、来年度予算案に盛り込んだ施策についても様々な議論は質問として出ていると思います。私としてもそうした質問には丁寧に答えているつもりでありますし、また国会の審議を通じて、国民の皆さんのご理解を深めていくということも大切だと思いますので、そうした対応をしてまいりたいと思っております。
我々としては、来年度予算案の早期成立を目指しているわけでありまして、引き続き、緊張感を持って予算委員会の審議に臨みたいと思っています。

問)

前回の会見で、来週サンパウロにおいて開催されますG20・G7の財務大臣会合について、大臣、参加が容易ではない状況というふうにおっしゃっていたかと思うんですけれども、参加されない場合にしても、日本としてG20並びにG7の場で特に打ち出したいテーマというのがあれば教えてください。

答)

結論から言いますと欠席する方向で調整をいたしております。
そして今回、G20・G7でそれぞれ新しい議長国が第1回目を始めるわけで、それぞれアジェンダをどういうような優先順位で作るかということはあるわけであります。その点については、国際局、特に財務官において十分な調整をしております。
引き続き、我々がG7の議長国をしたときに重要視しておりましたウクライナ支援、それからロシアへの制裁、また債務問題、そして国際保健、こういった課題は引き続き重要な課題として議論されていくんだと、そのように認識しています。

問)

G20なんですけれども、今グローバルサウスという新興国の力が台頭してきているんですけれども、今回のG20でも新興国と先進国の間で対立というか、分断ということが危惧されるんですけれども、そこで日本が、大臣が行けない、不在となるとどういう影響があるのか、ないのか、その点を教えてください。

答)

私は今の国会情勢から見て、何としても来年度予算を年度内に通さなければいけないということ、能登半島地震対応もございますので、これを最優先するということです。
残念なことですけれども、参加できないわけでありますけれども、神田財務官がかなり時間をかけて各国との議論の積上げもしておりますので、私が参加できないことの影響というのは、神田財務官によって完全にフォローできると、そのように思っています。

(以上)

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