鈴木財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(令和6年4月2日(火曜)9時11分~9時17分)

【質疑応答】

問)

先週金曜日にFRBのパウエル議長が利下げについて、急ぐ必要はないとの考えを示されました。日銀も緩和的な環境を継続するとしており、円安基調が続くことが見込まれますが、大臣のご所見を伺えますでしょうか。

答)

為替相場でありますけれども、ご指摘の金融政策に係る要因だけで決まるわけではないのでありまして、国際収支、物価動向、地政学的リスク、また市場参加者のセンチメントや投機的な動きなど、大変様々な要因によって決定されるものでありますので、パウエルさんのこの発言等、そうしたことだけを取り出して一概に申し上げることは難しいんだと思います。
今後の為替相場の動向につきまして、具体的な見解を申し上げることは、市場に不測の影響を与えてはなりませんので申し上げませんけれども、基本的に為替市場は、ファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要であって、過度な変動は望ましくないということを常々申し上げております。
政府としては、為替市場の動向、高い緊張感を持って注視するとともに、行き過ぎた動きに対しては、あらゆる手段を排除せずに、適切な対応をとってまいりたいと考えております。

問)

為替の動向については今お伺いしたとおりだとは思うんですけれども、もし介入する場合に、その手法や狙いについてお伺いしたいんですけれども、2022年に行ったように投機筋のポジションを解消させるために一気に5円程度円高方向に振れるような介入をする手法と、過度な変動をならすために小刻みに介入するスムージングオペのような手法と、どちらが現状のマーケットを安定的に推移させるために寄与するというふうに考えていらっしゃいますか。

答)

為替介入を行うということを前提にしたご質問だと思います。度々申し上げていますとおり、為替市場に影響を与えてはいけないということでありまして、コメントはいろいろな面で控えていますが、とりわけ為替介入に関することについては一切申し上げないと、こういうことでありますのでご了解いただきたいと思います。

問)

為替の関連で質問を重ねて恐縮ですけれども、昨晩からドルが152円をうかがう動きを見せています。改めて、今の動きをどうご覧になっているのかという点と、今後152円を超えてきた場合の対応、これも大分重なっているとは思うんですけれども、改めてご見解をお願いいたします。

答)

我々の今の立場というのは、為替市場の動向を高い緊張感を持って注視しているところであります。過度な変動があるというときには、あらゆるオプションを排除せずに適切に対応するということ、そのことに今の段階では尽きるわけでございます。
いろいろ動きがあって、今は151円半ばまでちょっと戻しているような感じがいたしますが、いずれにいたしましても、高い緊張感を持ってそうした動きというものを注視しているところであります。

問)

為替のことをまたお伺いして恐縮ですけれども、先日、大臣は断固たる措置という言葉を使って、踏み込んでコメントをされたのかなという印象を受けました。その時と比べて今の緊張感というのは、ちょっと落ち着いているというような感じなのか、引き続き高い緊張感という感じなのか、その時と比べていかがでしょうか。

答)

日々の動きというものに対して、我々は注視をしております。
いずれにしても、あの時は非常に円安がかなり進んで、30何年ぶりですかね、そういう水準になったということもありました。今は、言葉遣いはともかくとして、高い緊張感を持って今の市場の動向をみているということであります。

(以上)

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