金融庁 採用案内 2013-2014
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10 金融機関の活動がグローバル化する中、各国間の制度の整合性を図る必要性が増しており、金融に関する国際機関での議論を踏まえて、国内での制度を整備するという流れが進んでいます。各国と足並みを揃える一方で、我が国の特性を勘案し、我が国金融機関が競争上不利になることは避ける必要があります。 このような国際的な議論への参加の重要性から、国際室では金融に関する国際機関でのほぼすべての会議(部会)に、我が国代表として職員を参加させています。その中には、金融機関の経営に直接的な影響を与え得るものが少なくありません。私は現在、IOSCO(証券監督者国際機構)のいくつかの部会を担当しています。IOSCOでは各部会での議論を踏まえ、上位部会である代表理事会で意思決定を行い、国際的に遵守すべき原則や基準を公表しています。国内において監督部局や金融機関の意見を集約しつつ、毎月のように外国当局と交渉を行うために海外出張することは、体力的にも楽ではありませんが、こうした部会に出席している際には(特に一人で出席している際はなおのこと)、国益というものを強く意識させられ、身の引き締まる思いです。[平成13年入庁]馬場 優司Yuji Baba日本代表として総務企画局総務企画局総務課国際室課長補佐国際部門7:00 登庁 外国紙を含め報道をチェック。部会の資料なども朝の静かな時間に読み込む10:00 金融機関への説明会 IOSCOが公表したレポートで特に重要なものについては金融機関向けの説明会を実施。併せて金融機関の懸念等をヒアリング14:00 監督部局、企画部局との会議 国際会議での対処方針を立てるため、金融機関のリスク管理上の問題点や法律上の問題点などについて意見交換17:00 国際室幹部と打ち合わせ 夜の電話会議において我が国から発言すべきポイントや海外当局から予想される反応などについて事前に打ち合わせ21:00 海外当局と電話会議 米国とヨーロッパの当局が参加する電話会議については時差の関係からこのくらいの時間から始まるのが通常22:00 電話会議の記録を作成 翌朝に電話会合の模様を関係者で共有できるよう記録を作成23:00 退庁

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