金融庁 採用案内 2013-2014
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15 開示検査課は、上場企業による粉飾決算がないか調べ、発見した場合には、この企業に対して課徴金を課すよう金融庁長官に勧告を行う部署です。金融庁というと、よく金融機関にしか関係のない官庁と誤解されますが、このように上場企業に対する重要な役割も担っています。 粉飾決算を発見するために、日々、様々な情報収集を行い、財務諸表を分析し、銀行へ出向いて誰から誰にお金が送金されているのか等を調査します。その結果、不正の可能性が高まったら、実際に企業への立入検査を行い、帳簿書類等の社内資料を念入りに調べた上で、経営陣等へ直接質問調査を行います。 粉飾決算の認定は、膨大な量の情報や数字を整理・分析・検証する地道な作業の積み重ねです。しかし、もし我々が中途半端な仕事をし、不正を見逃してしまったら、正直者が馬鹿を見る世の中になってしまいます。こうした強い使命感を抱きながら、今日も資料と奮闘しています。Keijiro Kojima[平成15年入庁]小島 啓治郎証券取引等監視委員会事務局開示検査課公正な市場を目指して証券取引等監視委員会9:15 登庁 上場企業の開示情報、報道内容、外部から寄せられた情報のチェック~ニュースの内容がヒントとなることもあるので、アンテナは高く!10:00 検査中の企業に出向き、ヒアリング~なぜ?を繰り返しながら必要な情報・資料を集めていく12:00 同期や同僚とランチ13:00 検査中の案件の分析・検証~ヒアリングや自分なりの分析により、まとめたものを上司へ報告・議論15:00 別途新たな企業に立入検査を行うかどうか判断するための分析~立入りするためには不正を行っているという客観的かつ具体的な資料が必要となる17:00 検査が終了した企業について報告書を作成~検査中は時間も限られているが、着実に積み上げられた証拠や議論の内容が形になって少しほっとする19:30 帰宅

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