金融庁 採用案内 2013-2014
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25MESSAGEJunko Shibuta澁田純子監督局総務課健全性基準室[平成23年入庁] 私は、あらゆる人々の生活に密接に関わり、社会の根本を支える役割を担う仕事に就きたいと考えていました。金融は、金融機関を通して、お金が流れていく過程で、様々な業界に大きく影響を与え、その役割は現代社会で重要なものとなっています。そんな金融業界の枠組み作りという仕事に魅力を感じ、金融庁を志望しました。他省庁の官庁訪問も行いましたが、他省庁と比べると、金融庁は、学生の人柄・物事に対する考え方を重点的に見ているように感じ、強く惹かれました。社会の根本を支える仕事 官庁訪問をする前と後で受ける印象は大きく違ったように思います。官庁訪問前は、金融庁に対してはなんとなく堅いイメージを持っていました。おそらく内容が複雑でとっつきにくいといった金融のイメージからきたものだと思います。しかし、実際の金融庁の雰囲気は、とてもフランクで、堅苦しいものではありませんでした。働いている方々は、皆さん個性豊かで、仕事に対して誠実、まじめな方ばかりです。上司との距離も近く、時には休日、一緒に野球観戦に行くなど、とても風通しの良い職場です。官庁訪問で受ける印象が実際の雰囲気にかなり近いのではないかと思います。堅苦しいイメージ? 現在は、自己資本比率規制という規制(※)を定める告示の作成や銀行のリスク管理に関する審査に関わっています。告示とは、法律に基づいて規制を細かく定めたもので、作成から公布に至るまでは様々な人の協力があってできるものです。金融機関との意見交換はもちろん、農協や漁協を所管する農林水産省をはじめ他省庁との連携も行っています。銀行の審査では、銀行の担当者の方々とリスク管理に関する様々な内容に関して面談を行っています。リスク管理の手法は金融機関によって様々で、実務を詳しく知らなければ理解が難しいような内容もありますが、非常に勉強になることばかりです。金融機関・他省庁との意見交換(※)自己資本比率規制とは、金融機関に対し一定水準の自己資本比率を維持するよう求めるもの。自己資本比率とは、簡単にいうと、リスクに占める自己資本の割合の比率。銀行をはじめとする金融機関は、貸倒れなど様々なリスクを抱えており、自己資本をリスクに当てる場合がある。多額の貸倒れが発生すれば、経営に影響し、社会全体の損失につながるため、自己資本比率は経営の健全性を示す指標となっている。

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