金融庁 採用案内 2013-2014
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28MESSAGEAtsuko Takahashi 政策課の重要な仕事の一つには、金融行政の基本的・総合的な方針を立てること、があります。「日本の金融はどうあるべきか」、「日本経済の成長のために金融に何ができるか」、といった(時として壮大な)課題について考える仕事です。金融庁内だけでなく外部の有識者からもアイディアを集め、全体像を描いていきます。 これを書いている今も、まさに、政府全体で各分野の成長戦略の検討が進められている最中です。10年後、20年後を見据えて、「あるべき金融の姿」について議論が行われています。金融の未来を考える 一口に「金融」と言っても、その世界は広大で変化に富んでいます。金融は、みなさんのご家庭から世界的な大企業まであらゆる経済主体の活動を支える基盤でもあり、それ自体、日本の重要な産業の一つでもあります。現在のように、金融分野を広く見渡す仕事に携わると、そのことをよりはっきり実感します。 だからこそ、経済の大きな流れや、あるいは、世の中で日々起きている様々な出来事に、常に感度を高くしていたいと思っています。忙しい毎日の中、つい目の前の仕事ばかりに夢中になりがちなので、日々の反省を込めて。アンテナを高く張る 金融行政に関して、「forward-looking」という言葉が使われることがあります。「先を見越して」リスクが顕在化しそうな分野を把握せよ、といった意味で使われます。 経済は日々動いていて、金融機関のビジネスも利用者のニーズも時とともに変化していきます。リスクの所在を把握する、という意味においてはもちろん、様々な利用者のニーズに応え、経済の成長をしっかり後押しする金融を作るという意味でも、「先を見越して」の対応が大切だと思います。 金融の未来について、皆さんと一緒に、想像力を働かせながら議論できることを楽しみにしています。想像力を広げる高橋敦子総務企画局政策課[平成20年入庁]

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