金融庁2014
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20[部門紹介] 証券取引等監視委員会は、市場の公正性・透明性を確保し、投資家を保護することを使命として、市場監視に取り組んでいます。 具体的には、個別取引や市場動向に関する情報の収集・分析、証券会社などに対する法令遵守状況や財務の健全性などの検査、インサイダー取引、相場操縦といった不公正取引の調査、有価証券報告書などの開示書類における虚偽記載などの検査、任意調査権限・強制調査権限を用いた犯則事件の調査を行っています。これらの監視活動の結果、取引の公正を害するような法令違反が認められれば、行政処分や課徴金納付命令を求める勧告を行ったり、地検へ告発して刑事訴追を求めるなど厳正に対処しています。 併せて、クロスボーダー取引や市場参加者の国際的活動の日常化が進む中、証券監督者国際機構(IOSCO)の多国間情報交換枠組みなどを通じた、海外当局との連携によるグローバルな市場監視にも取り組んでいます。 また、市場規律の強化のため、市場監視から得られた問題意識を、建議などを通じて金融庁などのルール整備に反映させています。 証券取引等監視委員会は、このように「市場の番人」としてその使命達成に最善を尽くしています。Naoto Sugaya「市場の番人」として。菅谷直人証券取引等監視委員会証券取引等監視委員会事務局総務課【著者】

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