金融庁2014
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28仙波早織総務企画局企画課保険企画室[平成22年入庁] 保険会社や保険代理店に関する法令について、社会情勢や保険募集を巡る環境の変化に応じて見直しを検討し、改正作業を行っています。 法令改正を行う際には、関係者間の利害対立が生じることも多く、「正解」のない問題に直面します。その中で1つの「結論」を導き出すには、幅広い視野や先見性に基づく思考力、関係者の理解・納得を得るための説明力など、様々な能力が必要とされます。日々の業務の中では自分の力不足を感じる場面も多々ありますが、温かく指導してくださる上司・先輩に恵まれ、日々成長を感じることができています。ーー現在取り組んでいる仕事について教えてください 金融はよく「経済の血液」とも言われます。お金の流れが止まれば、あらゆる個人・企業の経済活動に影響が出ることになり、場合によっては、一国の問題にとどまらず、世界経済に大きな影響を与えることもあるからです。金融庁は、それほど大きな影響を持つ金融の安定を維持する、社会的意義の大きい任務を与えられています。 私は、金融検査に携わる中で、金融機関の潜在的な問題を見つけ早期改善を促すことは、金融機関だけでなく、金融機関の顧客である預金者や融資先企業といった実体経済への貢献にも繋がっていると実感することができました。 金融の安定を維持し、社会に貢献したいという高い志を持ったみなさんと一緒に働けることを楽しみにしています。ーーいちばん印象に残っている仕事はなんですか?MESSAGESaori Semba 入庁3年目、私は東海財務局へ出向し、検査官として金融機関への立入検査を担当しました。ドラマで一躍話題となった「金融検査」、ご関心をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 金融機関への立入検査は、複数の検査官で構成された検査班で行うのですが、現場では検査官1人ひとりに担当カテゴリが割り振られ、書類の検証からヒアリング、指摘文の作成に至るまで、担当官として責任を持って行わなければなりません。数十年にわたり金融実務に精通した金融機関の方々を相手に、1人でヒアリングを行うプレッシャーは相当なものでした。しかし、度重なる議論を通じて信頼関係を築き上げ、金融機関の課題・改善の方向性について合意に至った瞬間は、大きなやりがいを感じることができました。ーー学生のみなさんにメッセージをお願いします

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