金融庁2014
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35本田幸一ANAホールディングス株式会社 アジア戦略部﹇平成19年入庁﹈太田有紀株式会社地域経済活性化支援機構﹇平成19年入庁﹈MESSAGEKoichi HondaYuki Ota 全日空(ANA)と言えば、誰もが知っている航空会社だろうと思います。 私は現在、その持株会社であるANAホールディングスのアジア戦略部において、アジアをはじめとする海外航空会社や航空関連事業会社との提携について、出資も視野に入れた検討を行っています。出向してからの半年間、航空業界について手探りで勉強しながら、いくつかの具体的な案件にも関わってきました。周囲の方々の暖かいサポートを得つつ、金融庁で過ごしてきた日常から大きく変化した、刺激的な毎日を送っています。ーー現在取り組んでいる仕事について教えてください 私は、金融の各分野を俯瞰し、関与することを通じて、この国の金融に貢献したいと考えて金融庁に就職しました。入庁以来、その考えが間違っていたと感じたことは一度もありません。 ですが、出向して事業会社の職員という立場で様々な金融機関の方々と接する中で、金融庁から見てきた「金融」とのギャップも認識しました。こうしたギャップの存在は、私自身の課題でもありますが、同時に金融庁の課題でもあると考えています。このギャップを克服できて初めて、金融行政という立場から、この国を良くすることができるのではないかと考え、気を引き締めています。ーー出向してはじめて知った金融庁の魅力を教えてください 地域経済活性化支援機構は、地域経済の活性化を図るため、資金支援や人材派遣などのツールを用いて、中小企業の事業再生支援に取り組んでいます。また近年は、地域金融機関の中小企業に対するコンサルティング機能を強化すべく、機構が持つ様々なノウハウを金融機関に移転するといった取組みも進めています。 私は現在、機構の資金管理を担当しています。資金管理の一環として行う余剰資金の運用では、通常個人では扱うことのない巨額の資金調達・運用に携わり、機構の活動を資金面から支えています。ーー現在取り組んでいる仕事について教えてください 金融庁が、法令改正を行ったり、金融機関の行動への働きかけを行ったりすることを通じて、地域経済の活性化に貢献できることを再認識しました。中小企業の経営状況を把握することができる金融機関は、身近な相談相手として、中小企業の経営改善や事業再生を支援・促進することができます。こうした、地域経済の活性化に繋がる金融機関の積極的な行動を促すことは、金融庁が担う重要な役割の1つだと考えています。ーー出向してはじめて知った金融庁の魅力を教えてください

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