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論文式試験の採点格差の調整について

 

 平成18年から実施される公認会計士試験については、短答式試験の合格基準が人数による基準から得点による基準に変更されることに伴い、短答式試験の合格者が大幅に変動する可能性が考えられる。論文式試験の採点答案枚数に対応して採点精度を確保するため、大問1問につき複数の試験委員により分担して採点する。
 その際、試験委員間及び試験科目間の採点格差の調整を、下記のとおり標準偏差により行う。

 


 標準偏差の算定方法

 

 各受験者の得点は、当該受験者の素点(点数)がその採点を行った試験委員の採点結果の平均点から、どの程度離れた位置にあるかを示す数値(偏差値)に基づき算出する。

   

【例】

 A委員が採点したB受験者の答案(第X問)を次のような偏差値を計算することにより採点調整を行う。

得点=(A委員が採点した答案全体の標準偏差(※)/(A委員が採点したBの採点−A委員が採点した答案全体の平均点))×(10/第X問の満点)+(2/第X問の満点)
※ A委員が採点した答案全体の標準偏差
標準偏差=√(A委員が採点した受験者数−1)/(A委員が採点した各個人の素点−A委員が採点した答案全体の平均点)2乗の総和