講演等
 

大阪市立大学 ~「公認会計士の使命」について~

平成24年6月29日 大阪市立大学

公認会計士・監査審査会常勤委員 廣本 敏郎
 

平成24年6月29日(金)に大阪市立大学において、「公認会計士の使命」というテーマで講演を行い、多数の学生の皆さんにご出席を頂きました。

講演では、まず、公認会計士・監査審査会の業務について紹介しました。監査監視機関としての審査会は、日本公認会計士協会が監査事務所に対して実施するレビューを前提に審査及び検査を実施しているということをわかりやすく概要図で説明しました。続けて、試験実施機関としての審査会業務について説明するとともに、直近では減少傾向となっている公認会計士合格者数も中・長期的には増加基調にある旨を説明した後、待機合格者問題について述べました。

次に、公認会計士の使命について、公認会計士法の条文を示し説明をした後、会計及び監査の専門家としての役割期待について、市場経済の制度、企業の行動原理、会計による企業活動の可視化について説明を行いました。また、会計には収支計算と利益計算が組み込まれていることを具体的な計算例を用いて説明しました。更に、財務諸表は作成者の主観的判断が入っている場合や政策的に都合の良いように作成する余地と可能性があるため、財務諸表の信頼性確保のために職業的専門家による監査が必要と述べました。その後、公認会計士のキャリアパスとして企業内会計士が期待されており、実務経験として認められる多様な職種があると述べ、経済界等で活躍する合格者や会計士の体験談を交えながら、組織内会計士の未来などについて説明しました。

最後に、監査の世界や企業経営の世界において学生の皆さんに期待することを述べ、公認会計士試験にチャレンジし、現代のグローバル経済の中で、会計及び監査の専門家として、経済のさまざまな分野で活躍して欲しい旨を付言して、講演を締めくくりました。

【講演の主な内容】

テーマ「公認会計士の使命」

  • はじめに
  • 公認会計士法の規定
  • 会計の専門家としての役割期待
    • 市場経済の制度
    • 会計なくして経済なし
    • 収支計算と利益計算
  • 監査の専門家としての役割期待
    • 財務諸表の信頼性確保と会計基準
    • 監査の信頼性確保と監査基準
  • 企業内会計士に対する期待
    • 公認会計士試験合格者と公認会計士の活動領域の拡大に向けて
  • むすび
写真・大阪市立大学での講演

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