平成12年5月31日

金融再生委員会委員長談話

----なみはや銀行の譲渡先の選定について----

  1.  なみはや銀行の譲渡先選定については、これまで同行の金融整理管財人により鋭意作業・検討が進められてきたところであり、金融再生委員会としては、その状況について金融整理管財人より逐次報告を受けてきた。

  2.  そして、本日の金融再生委員会において、金融整理管財人より、同行の譲渡候補先の提示条件等を比較・検討した結果、公的負担の極小化に資すること、善意かつ健全な債務者への与信の維持継続が図られること、事業計画の現実性も高いと認められること等から、大和銀行及び近畿大阪銀行が譲渡先として最も適当であるとの見解が示された。これを受けて、当委員会においても両行をなみはや銀行の譲渡先とすることを了承し、本日、なみはや銀行と大和銀行及び近畿大阪銀行との間で営業譲渡に係る基本合意書が締結されたところである。

  3.  当委員会としては、これまでの金融整理管財人の方々の御努力に敬意を表するとともに、その労を多としたい。

  4.  今後は、金融整理管財人と大和銀行及び近畿大阪銀行との間で、本年7月末までを目途に営業譲渡契約を締結するべく、さらに協議が進められていくこととなるが、金融整理管財人には引き続きなみはや銀行の早期譲渡の実現に向けて御尽力いただくようお願いしたい。
     当委員会としても、営業譲渡契約の締結が極力早期に、かつ、適切に行われるよう、今後とも金融整理管財人を最大限支援してまいる所存である。

平成12年5月31日

なみはや銀行営業譲渡先の選定について

株式会社なみはや銀行
金融整理管財人
  
. 営業譲渡先選定の経緯
 
(平成11年
 
8月 7日 なみはや銀行に対し、管理を命ずる処分発令。金融整理管財人選任。
 
〜12月 金融整理管財人より、国内外を問わず、受け皿となる可能性のある先に幅広く接触。
 

(平成12年
 

〜1月 上記接触先の中から引受興味先と守秘義務契約を締結、詳細資料を先方に提供。
 
〜3月 候補先からの事業計画の提示、検討。
 
〜5月 候補先によるデューデリジェンスの実施。
候補先による価格条件、事業計画等の提示、検討。
 
5月31日 大和銀行および近畿大阪銀行を受け皿とすることを決定し、基本合意書締結。

  

. 選定に当たって重視したポイント
 
(1)  公的負担の極小化

(2)

 預金者及び善意かつ健全な債務者の保護等、金融安定化等への貢献

(3)

 選定手続きの公平性、透明性

  

. 基本合意の骨子
 
(1)  大和銀行グループ(大和銀行および近畿大阪銀行)は、平成12年7月末までを期限に営業譲渡契約を締結することに合意。

(2)

 営業譲渡日は平成13年2月末を目処。

(3)

 与信資産のうち、受け皿が引継ぐ資産は、金融整理管財人が善意かつ健全と認めた債務者への与信全額6,482億円、また、RCCに譲渡される額は6,210億円(いずれも11/12末現在残高)。なお、債務者の状況の変化等により、営業譲渡日までの間に修正されることがある。

(4)

 預金(11/12末現在残高10,441億円)等の負債については全て引継がれる。

(5)

 大和銀行グループ(大和銀行および近畿大阪銀行)は、営業譲受の前提として、預金保険機構に預金保険法第59条に基づく資金援助を申し込む。

(6)

 その他詳細については、今後両者協議の上決定する。

  

. 今後のスケジュール
 
平成12年   5月31日  基本合意書の締結

  7月末日を期限

 営業譲渡契約書の締結

平成13年

  2月末日を目処

 営業譲渡

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(参考)営業譲渡に関する基本合意書

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