柳澤金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成14年1月18日(金)9時36分~9時44分)

【閣議案件等】

おはようございます。本日の閣議について簡潔に申しますと、閣僚発言としては、コソヴォ国際平和協力活動、選挙監視ですけれども、それの業務の実施状況の報告を国会に提出するという話。それから文部科学白書の話。今までは文部省だけの白書だったわけですが、文部科学となって第一回が発表されるということです。あとは、海外出張の各大臣から出張の報告がありました。

それから、閣議についてですが、1月21日の月曜日、8時から臨時閣議。それから、22日10時からということで、官邸で行われます。25日以降は原則として9時から院内という予定だという話がありました。

閣僚懇に行きまして、交通大臣会合の話。それから成田空港の暫定平行滑走路の4月18日からの供用開始について関係大臣からご報告がありました。以上です。

【質疑応答】

問)

大臣からご発言の方は。

答)

ありません。

問)

昨日、小泉総理大臣が「3月の金融危機回避に向けて全力を挙げる」という旨の発言をしてらっしゃいまして、また、自民党のデフレ対策委員会の方で、公的資金投入に関して独自の基準作りをしたいというような、こういった動きが活発になって来ておりますが、こういったことについて、現段階でのご見解をお聞かせいただきたいと思います。

答)

予て申し上げている通り、金融危機に当たってはというか、そのおそれがある時も含めて、これは大胆かつ柔軟に対応するというのが政府の一貫した方針です。ただ、現在はそういう必要は認められないということでございますが、前段の問題に向けてそういうご指摘のような動きがあることも私は報道等も含めて、それらを通じて承知しておりますが、当局としてはそうしたいろいろとご心配をしていただいている要路の方々のご意見も参考にして、遺漏のないように検討し、また対処して行きたいと、このように考えています。

問)

個別の話で恐縮ですが、ダイエーの再建計画が今日正式に発表になるはずです。これは経済産業省が積極的に関与するという点で今までにない取り組みであろうかと思いますが、今後、国土交通省を含め、こういった形で金融サイドと所轄官庁との連携が可能かどうか、こういった方面についてのお考えをお願いいたします。

答)

今回の事案については、担当の役所が積極的にいろいろ働いてくださっているということ、これをまあ承知しているわけですけれども、私はこのこと自体は非常によろしい、良いことだというように思っています。それはどうしてかと言いますと、いわば私的な一つの整理というか、そういう手続きでございますので、とかく透明性あるいは、最も大事な合理性といったようなことについて、何と言うか、いろんな見方がされる可能性があるわけですけれども、そうした所管の役所がきちっと対応してくれるということの中で、そういうおそれが払拭されるということ、そこは私は一番大事に思っていまして、そういう意味では非常に良いことだというふうに思っています。いろいろな役所も同じ様にご協力してくれることが期待されると、こういうふうに考えます。

問)

今のダイエー問題なのですけれども、金融サイドとして、金融機関に対する影響も含めて評価というのはいかがでしょうか。

答)

個別の問題ですので、立ち入ったコメントは避けたいと、こういうように思いますけれども、これは予て申し上げている通り、一番大事なのはやはり業務改善というか、経営改善というか、そういうような計画が樹立されるわけでしょうけど、そういうものの実現可能性ですね、これは最も大事な点だというように考えています。

それが金融機関の経営にそれなりの影響を与えるわけでしょうけれども、それはそれぞれ金融機関としても、経営の主体として的確な経営判断をしていくということに尽きると思います。的確な経営判断というのは、今言ったようなことを一番重要視して、実現可能性ですね、それでそれに主体的に取り組んでいくと、こういうことに尽きようかと思います。それが円滑に、また的確に行くことが不良債権の処理という我々の目的、これに最も適合するものだというふうに考えています。

(以上)

サイトマップ

ページの先頭に戻る