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柳澤金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成14年2月15日(金)8時52分~8時57分)

【質疑応答】

問)

今日の閣議後、何か追加のご指示とか、あるいは金融庁側からの報告とかはありましたでしょうか。

答)

別段ありません。

問)

特別検査の厳格実施と結果公表についてなのですが、検査結果が公表されるとなりますと、本当に厳しく行われたのかどうかというところを市場や世間が求めると思うのですが、3月から決算発表の5月にかけて、実際に多額債務企業の倒産とか整理とか、これは加速されると考えてよろしいのでしょうか。

答)

いや、それはもう検査が今進行中ですから、何とも予断は持っていません。要するに、決められたことをきちっきちっとやって行くということですね。そういう何と言うか、着実にやるということに尽きると思いますね。

問)

与野党の一部に、いわゆる強制注入、一斉注入論というのがございますが、総理の昨日の指示等を考えますと、それは小泉内閣においては採用されないというふうに考えてよろしいのでしょうか。

答)

もう基本的にその通り。だって、法律を作らなくてはならないのですよ。今の法律の運用に当たっているわけですから、行政府は。

問)

こうした指示が示された中で、昨日、フジタの分割、再建案というのが明らかになりましたが、これに対する評価をお願いいたします。

答)

これはフジタを分割して、その建設部門を、先に統合を発表していた三井・住友建設に、さらに参加させて行くということのようですね。まだ報道で聞いた限りですけれども、そういうように3社の統合ということになると、やはりこれは一つの当然合理化も伴うという前提ですけれども、かねがね言われていた関係の業界の全体の合理化という方向への1歩前進と、こういうことではないでしょうか。

問)

公的資金の注入を3月末までに投入する可能性は、これは高いと麻生政調会長が昨日仰っていましたけれども、どうでしょうか。

答)

いや、私は今言った通り済々着実にやって行くということで、現在のところ、そういう事態には至らないのではないかという一つの認識を持っていますと、こういうことですね。

問)

特別検査の厳格化の方針を昨日示されましたけれども、これは大臣及び総理の公的資金に関するスタンスが変化したのかどうか、この辺りについてお願いします。

答)

いやそういうことではないですよ。要するに特別検査そのものが検査の信頼性と、信頼性というのは別に今までいい加減にやって来たということではなくて、やや時間を置いて、その前の決算についての検査だったわけですね。そういうことではなくて、リアルタイムでタイムラグをなくしたところでの検査と、だから検査結果は若干効果としては前倒しの格好になると思うのですがね。そういうものをきちっとやるということによって信頼性を高めると。つまり、世の中が見る目、特にマーケットがその企業を見る目と検査結果を出来るだけ乖離のないようにしようと、こういうことをきちっとやろうと、こういうことですよ。それで信頼性を高めようと、こういうことです。

問)

自己資本比率を気にしないでやるということですが、今までは考慮に入れていたのでしょうか。

答)

当たり前のことを言っているのですよね。検査はそういうことを一旦離れてやって行くと。検査の方も自己資本比率を最終的には計算、試算しますからね。しかし検査そのものをやる時にはそういうことを念頭から離してきちっとやると。今度はその結果どうなったのかということをきちっとやると、こういうことを言っているわけです。

(以上)

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