柳澤金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成14年2月26日(火)8時41分~8時47分)

【閣議案件等】

今日は、閣議・閣僚懇ともご報告すべきような点はございませんでした。

【質疑応答】

問)

明日、いよいよ総合デフレ対策がとりまとめになるのですけれども、その中で不良債権の処理についてですが、これまで大臣は特別検査の結果公表という非常に具体的な案件を表明されていますけれども、それ以外で柱となり得るものは何か検討されているということはあるのでしょうか。

答)

何と言うか、そういう新規的なものは考えていない、今までの施策を、より着実にきちっとやっていくということだろうと、このように思っています。

問)

ダイエーの処理についてですが、主力行の金融支援を1,000億円上積みして5,000億円を超えると。どうやらその方向で最終調整が進んでいるようですが、評価の一方で、それしかできなかったという厳しい見方もありますが、現時点で大臣にどんな報告が入っていて、どう受け止めていらっしゃいますか。

答)

現時点では、別段格別の報告はないんです。これはまあ、この前ダイエー側が再建計画を銀行側に申し出て、銀行側が前向きに検討するということ、その段階でその後、銀行側の検討が進められているんだろうと、このように思っておりまして、まだその結論が出たという報告はいただいておりません。

問)

前回の10月の当初案に対しては、海外メディアを中心に、まさに処理の先送りだという非常に厳しい論調等がありましたけれども、大臣は最終決着ではどのような方向が望ましいとお考えでしょうか。

答)

これは、最終決着をして聞いてみるということが大事だと思うんですけれども、その場合でも私どもとして、企業の実態というか実業の部分については私どもに、いわばこれをなかなか評価するノウハウというようなものはないわけですね。これはもう、それぞれの専門のところが考えていただくということになると思いますね。

私どもとしては、要するに金融機関に対して日頃から言っているんですけれども、本当に実現可能な再建計画、それに伴う銀行側のいろいろな対応と、これが最も大事で、まあそういうものであれば当然市場もいろいろ見方はあるでしょうけれども、基本のところでは評価してくれるはずだと、こういうことで考えているわけですね。ですから、何よりもとにかく実現可能な再建計画ということが我々が一番望んでいるところということです。

問)

ダイエーへの支援の件なのですけれども、金融庁の監督下の銀行ということで、何らかのアドバイスというか、例えば、特別検査の強化とかそういうことでプラスの支援を強化されたことみたいなことを、どんな形で…。

答)

これは先程言った銀行の検討が進んでいく過程で、これはまあ監督部局がいろいろと話を聞くと、報告をいただくということはあろうと思うんです。しかしまあ、我々が言える一般的なことというのは、私が先程言ったようなことに尽きるわけで、それ以上、事業の実態に踏み込んだようなことというのは、我々には残念ながらノウハウというか、そういうことはないんですよね。ですから、その限りで、つまり本当に企業が世間からその存在価値を認められて、そして出された再建計画が実現されていく、そういう可能性、これをしっかり良く見てくださいと、これがまあ我々が銀行に対して繰り返し申し上げていることです。

問)

ノウハウがないということを仰られましたが、役割として報告を受けて、それで大丈夫なのですかというようなやりとりというのはあったのでしょうか。

答)

それはまあ、いわば常識の範囲で、何と言うかいろいろ確認すべきことを確認すると、こういうことだろうと思いますね。

(以上)

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