柳澤金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成14年7月23日(火)9時02分~9時12分)

【閣議案件等】

本日の閣議ですが、最初は青少年の現状と施策(平成14年版青少年白書)について、少し犯罪が多いというような報告がありました。

それから、二女王殿下の英国への、お一方は帰国、お一方はご出発という話がありました。

三つの人事異動案件が了承されました。日本体育・学校健康センターの逸見理事長が雨宮さんと交替になると、また、理化学研究所の小林理事長が再任されると、それからJETROの畠山さんが渡辺さんと交替になるという人事が了承されました。

閣僚懇に移りまして、国家公務員の早期退職慣行の段階的是正ということについて総理から発言があり、総務大臣以下、若干名の大臣からご発言がありました。私は発言いたしておりません。以上です。

【質疑応答】

問)

先程の早期退職慣行の件なのですけれども、閣僚懇では大臣は発言されなかったということですが、大臣として公務員のいわゆる「肩叩き」と言われる慣行について何かご所見がございますでしょうか。

答)

これは私は4~5年前になるのでしょうか、党の行革の事務局長をしていた時に少し検討をしたことがございますので、この問題、実はなかなか難しいということをその時に実感しました。今日、某大臣が言ってらっしゃったのですけれども、行政評価の方にもう少し退職したOBを使ったら良いという案をご提唱になられたのですけれども、これは私は全く同じ意見を当時から持っていました。それ以外の点については、なかなか公務員制度は体系的な問題なのですね。そう易しい問題ではないという感じがありまして、あえて発言はいたしませんでした。

問)

アメリカの株価の件なのですけれども、ワールドコムの破綻を受けて、更に下げの方向の見方が強まっているのですけれども、日本の金融機関、生・損保含めて、どのような影響が今後出て来るかというふうにご覧になっているでしょうか。

答)

これは、銀行については昨日、長官からお話があったでしょうが、若干、あの後精査したら、もう返済を受けているところもあり、あれより若干、まあいずれにしても限定的であると。

それから生保についても、持っている向きもあるのですが、これもまた非常に限定的なものであるということのようです。

それからMMF等の、いわゆる安全性というか、元本保証とまではいかないけれどもまず大丈夫ですよというようなものについて、期近物で組み込まれている物があるかという点も、ちょっとチェックを入れてみたのですけれども、それも全くないということでした。

そういった事で、総じて銀行、保険等について、影響は限定的であるというふうに見ております。株価は、今日もうスタートしているのですが、注意をして見て行きたいと、こういうように思います。

問)

ペイオフの議論なのですけれども、延期論の高まりというのは結局は金融機関の経営に不安があるという事だと思うのですけれども、その不安を取り除くために、皆を安心させるという趣旨で払い戻しの保障額の上限の引き上げを仰る方もおられるのですけれども、大臣はこの点についてどのようにお考えでしょうか。

答)

あまり意味ないのではないですか。

つまり、もう個人の人は、大体、自分の資産の保全ということについては対処なさっているのではないかというように思います。

問)

今のペイオフの話なのですけれども、昨日の衆議院予算委員会で、総理の方から「実施を円滑にするために、不安をなくす方策とっていく」というような感じのご発言をされているのですけれども、「不安をなくす方策」という点について大臣の方で何か考えられていることがあればお願いします。

答)

金融機関全体を強固な安定した経営の下に置くということですから、言ってみれば合併促進策もその一つかとも思いますが、要するに皆で努力するという事を仰ったのだと思いますね。

問)

株価の方なのですが、注意をして見て行きたいという事なのですけれども、今の1万円割れという水準についてはどのように受け止めていらっしゃいますか。

答)

せっかく日本の経済が底入れして、かなり順調に日本の株についても底固めをして次のステップにと言っていた矢先の事なので、ちょっと巡り合わせが悪いなという感じですね。

(以上)

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