竹中金融・経済財政担当大臣記者会見録

(平成14年10月25日(金)8時47分~8時53分 於)院内)

1.発言要旨

おはようございます。

閣議がございましたが、私の方から特にご報告することはありません。

2.質疑応答

問)

最終のデフレ対策の方なんですけれども、政府与党の政策懇談会があるのですが、この前の検討項目をどの程度、内容変更するのか。与党からデフレ対策が示されますけれども、それを踏まえて、来週の諮問会議までどう調整されるんですか。

答)

基本的には、今日は政府側の経過のご報告と、むしろ与党の方からご意見を賜るということが主な目的になると思っております。その上で、ここ2日ほどは、昼間ずっと私も院内におりますので、この週末から来週半ばにかけて最終的に、これはしかし、全内閣を挙げての仕事でありますから、色々な方と協議して仕上げていきたいと思っています。

問)

昨日、公明党の冬柴幹事長が街頭演説で、大臣の辞任を求めると受け止れるような発言をされているんですが、野党の問責決議案とあわせて、その辺りはどう受け止めていらっしゃるでしょうか。

答)

非常に大きな問題を議論しておりますので、その中でしっかりと引き続き議論しなければいけないと思っております。様々なお考えの方がいらっしゃいますから、そこは色々な意見に耳を傾けて真摯にやっていきたいと思っております。

問)

銀行の間で、急激な変更が行われた場合、行政訴訟も辞さないという方向で準備があるという動きがあるんですけれども、その点については。

答)

これも、銀行の方々とも引き続き話し合いをするつもりでありますし、しっかりとお考えになっていることを聞いた上で、判断をしていきたいと思います。

問)

例えば、税効果会計について、これは一遍にやれないと思うんですけれども、例えば経過措置を導入するということについてはどうお考えですか。

答)

今、考え方の整理を踏まえて、いろいろと議論しているところですので、30日までにきちっと議論を積み上げて結論を出したいと思います。

問)

今夜、銀行のトップの方々と意見交換を開くというような話を聞くのですが、事実関係はどうなのですか。

答)

ちょっと日程のことをまだ把握しておりませんけれども、前回、一応一般的なことをお伺いしておりますので、もう少し色々さらにお話をしたいとは思っております。

問)

例えば、今検討中の案を示されて、具体的に議論されることまで……。

答)

基本的には、前回幅広く色々お伺いしましたから、それぞれやはり議論すべき項目はあると思いますので、そういった問題についてしっかりと議論をしたいと思います。

問)

30日の諮問会議には決着しているということでよろしいですか。

答)

これは月内にという総理からの強い指示もありますので、当初からそのようにしろということでありましたので、これはぜひ遅れないようにしっかりとやりたいと思います。

問)

30日に発表される時は、少なくてももう1回与党の了承を得てから出すということなのか。

答)

これはしっかりと色々な方とお話をしなければいけないというのが原則だと思います。具体的な手続については、官房長官の方で色々お考えになって仕切られると聞いております。

問)

議事録を、例えば将来、不良債権問題が片付いた後に公開するお考えはありますか。

答)

何の議事録ですか。

問)

PTのです。

答)

これは、当初からそういうことは予定していないと申し上げた通りであります。

問)

それはどうしてですか。

答)

これは内部の意思決定のためのものだからです。

問)

例えば佐々波委員会は、個別の銀行名などを消して発表しているわけですが、同じように考えられないのでしょうか。

答)

これは、色々手続が既に決まっていて、その手続に則って、どういう意思経過で決まったかということを公表するものと、そもそも色々な根本的な仕組みについて、フリーディスカッションするために集まったものというのは、元々の意味が違うわけですから、そこはもう全く違う性格のものであるということではないでしょうか。

問)

最終案は、30日の諮問会議に発表するというふうに理解してよろしいですか。

答)

手続的なことについては、先ほど申し上げましたように、官房長官の方で仕切られますけれども、30日は諮問会議もありますし、諮問会議の場ではしっかりと議論をしたいと思います。

問)

繰り返しになりますけれど、繰り延べ税金資産の見直しというのは必要なのですか、どうしても。

答)

様々なことを考えて議論をしておりますので、30日にしっかりと結論を出したいと思います。

(以上)

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