竹中金融・経済財政担当大臣記者会見録

(平成14年10月29日(火) 9時22分~9時25分 於) 院内)

1.質疑応答

問)

では、大臣、時間がないので質問だけ。

答)

はい、お願いします。どうぞ。

問)

まず、今日遅れた理由は、何か官房長官の方から、デフレ対策についてあったのでしょうか。

答)

ええ、数分ですけれども、段取りのご相談をちょっとしておりました。

問)

先週末、大手銀行のトップが一堂に集まりまして、異例の金融行政に関する批判の会見をしたんですけれども、これに対する大臣の見解と、あと、明日取りまとめる予定の焦点の税効果会計の厳格化の関連で、大臣が昨日与党の幹部に、見直しを明日やるわけではなくて、一定の猶予を設ける考えを示したと伝えられているんですが、それについてお願いします。

答)

まず、銀行の皆さん方のご意見は色々とお伺いしておりますので、ご意見はご意見として伺いながら、行政としての判断を粛々とやっていきたいと思っております。

それで、最終的にどうするかというのは、今、皆さんのご意見をお伺いして最終的に決めたいと思っておりますので、私自身は、どうこうするということはまだ一切申し上げておりません。

問)

そうしますと、税効果会計で猶予期間を設けるというのもまだお決めになっていないのでしょうか。

答)

最終的に調整しまして、責任を持って最終的な案を取りまとめたいと思っております。

問)

今日、夕方5時に総理が帰国しますけれども、今日総理と会って調整する予定はありますか。

答)

総理のご予定もいろいろとあるようなので、どのようにご報告なりするのか、お目にかかる時間があるのかどうかも含めて、これも今、官房長官に調整をお願いしております。

問)

昨日、日本経団連の奥田会長が、「学者と政治の世界は違う」ということで、急激な不良債権の処理に対して懸念を表明する会見をしているんですけれども、諮問会議のメンバーでもある奥田会長のこの発言についてはどう捉えていますか。

答)

奥田会長は、一方で「重要な機会だからしっかりとやれ」というふうにいつも言ってくださっていますので、バランスをとってしっかりとやりなさいというメッセージだと思っております。

問)

仮定の話なんですが、税効果会計等の見直し等の猶予期間を設けた場合、当初の基本方針は変更したということになるのでしょうか。

答)

当初の基本方針というのが何なのか、色々なことが伝えられておりますけれども、基本的には私は非常にしっかりしたものを出したいと思っておりますし、出せると思っております。

問)

30日の諮問会議には、間に合うのでしょうか。

答)

一応、それを目指して調整しております。

問)

税効果会計のルールの見直しなんですけれども、実施時期が遅れれば遅れるほど貸し渋り、貸し剥がしが生じるという意見も一方ではあると思うんですけれども、その辺のご認識は、検討中、どう考えていらっしゃるのでしょうか。

答)

両面に渡って色々なご意見があるということは承知しております。

(以上)

サイトマップ

ページの先頭に戻る