竹中金融・経済財政担当大臣記者会見要旨

(平成15年1月28日(火) 8時50分~8時55分 於)院内)

1.発言要旨

おはようございます。

閣議がありました。閣議に関して、私の方から特にご報告すべきことは、ダボス会議の報告を一応させていただきました。淡々と事実のご報告をさせていただきました。

閣僚懇では、国連のイラク査察の問題、昨日の報告に関して、更には例の「もんじゅ」の判決に関して若干の意見交換が行われました。

私の方からは、以上です。

2.質疑応答

問)

特別検査が近く予定されているかと思いますけれども、いつ頃になるか、見通しをお聞かせください。

答)

特別検査については、その通告、予告をしたところであります。検査のことでありますので、詳しくは検査局の方でご確認をいただきたいと思います。

問)

予告というのは、今日したということでよろしいですか。

答)

昨日です。

問)

予告の内容というのは、どういったものでしょうか。

答)

詳細は、検査局の方に問い合わせをいただきたいと思います。

問)

検査に関する基本方針とか、昨年とはどういったところで違った点を見ていきたいといったお考えはありますか。

答)

基本的には、昨年と同じような方向で考えております。そのようにご理解してくださってよろしいかと思います。

問)

対象の企業数なんかは、増えているのでしょうか。

答)

そうした点については、風評のところもありますので、ちょっと事前の公表は差し控えさせていただくつもりであります。

問)

貸し渋り・貸しはがしについてなんですけれども、諮問会議の方で総理から、「貸し渋りは優良な企業への貸し渋りはないと聞いている」という発言があって、ちょっと長めのやり取りがあったような議事要旨を拝見したんですけれども……。

答)

総理は、そういうことを全く仰っておられません。あるテレビ番組の紹介を奥田さんがされまして、こういうのがあるのかと。あれは、直接的には金融担当大臣である私に対するお尋ねだったと思うんですね。私の方からは、基本的にはこういう個別の問題というのは大変難しくて、借りる側からすると「貸してくれない」というふうに言うし、貸す側に聞くと、「いや、貸したくても貸せないんだ」、「財務内容が悪いんだ」というような話をすると。だから、片方側から見るとなかなか偏るので、バランスのとれた見方が必要なんだというようなお話をしたわけです。そういうやり取りの一連の中で、総理が、「そうだよな、一方的にしか普通はなかなか言わないんだよな」というようなことを仰ったということですから、総理が貸し渋りの実態はないとかと仰ったとか、そういうことは全くありません。それは、議事要旨をよく読んでいただければご理解をいただけると思います。

問)

再生機構の設置と産業再生法が閣議決定されましたけれども、今後の動きについて、再建計画の見直しの動きとも絡めてご所見をいただければと思います。

答)

今日、閣僚懇で谷垣大臣の方から、これは極めてスピード感が重要であるという点、それとその企業の再生のみならず、やはり産業の再生というインダストリーレベルの発想が必要であるという点、それと民間の英知を活用するという点が必要だと、この3点について、特に閣僚懇でご発言がありました。

私は、全くその通りであると思います。基本的には、我々としても国の側から言えることは、やはり銀行にしっかりと資産査定をやってもらうと。資産査定がしっかりとなされれば、銀行の側からもこの産業再生機構を活用するという非常に強いインセンティブがわいてくるわけだと思いますので、スピード感を持ってやりたいと。そのためにも、資産の査定が大変重要であると、そのように思います。

(以上)

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