竹中金融・経済財政担当大臣記者会見要旨

(平成15年5月13日(火) 9時01分~9時07分 於)金融庁会見室)

1.発言要旨

おはようございます。

閣議がございました。私の方で特に関連する事項等々はございません。

閣僚懇でありますけれども、総理から例のミュー・ロケットについて、どういうメカニズムなのかというご質問を文部科学大臣にされました。総理も大変興味をお持ちで、今のところ大変順調だというふうに聞いており、4年後ですけれども、我々も無事成果を挙げて帰還することを期待しているところであります。私の方からは以上です。

2.質疑応答

問)

市場活性化の閣僚会議についてですが、明日の会議で実現可能な項目については、幾つか実施についての結論が出るということになるのでしょうか、見通しをお聞かせください。

答)

これは、仕切りを官房長官の方で行っておられますので、官房長官にご確認いただく方が正確かもしれませんが、私の感じでは、できるだけ工程表的にすぐ出来るものと、少し時間をかけて制度そのものを検討していくものとに分けて、各省庁が積極的に持ち寄り、皆で何らかの答えを出していこうということが、昨日の合意事項でありましたので、それに向けて各担当大臣から提案がなされていくと思っております。その結果を見て、更にそれをどうしていくかということを議論することになると思います。

問)

ここのところ、株価が順調に推移しているようですけれども、これは一連の対策の論議が影響を与えているというふうにお考えでしょうか。

答)

この短期的な変動そのものがどのような要因で起きているかにつきましては、大変複雑ですので、特に申し上げる立場にはないと思っております。我々としては、市場活性化のために引き続き努力をしたいと思います。

問)

生保の予定利率の問題について伺いたいのですが、昨日金融審議会で、かなり委員の間から反対の声が上がりましたが、大臣のご認識としては、十分議論が尽くされたとお考えでしょうか。

答)

昨日の審議会そのものはオープンにしましたので、どういう意見が出たか、どの程度の意見が出たかということにつきましては、皆さん自身も取材をしてくださっていると思います。当然のことながら、これは大変複雑な問題でありますから、様々な意見が出たというふうに私も聞いております。我々としては議論そのものをオープンにして皆さんに聞いていただきましたし、そこで提出された様々な資料そのものも間もなくホームページに掲載されますので、国民にも広くご覧いただいて、議論をしていただきたいと思います。その意味では、オープンな議論を是非していただきたいというのが現段階であろうかと思います。

審議会そのものを今後どうしていくかにつきましては、これは部会長の堀内先生と相談をしながら、皆さんに納得していただけるように努力をしたいと思います。

問)

そうすると、法案を出す前にまた開くということも考えておられるのでしょうか。

答)

その点は、本当に白紙です。堀内先生ともまだその後どうするかということを詰めていないというふうに聞いていますので、堀内部会長のご意見も伺いながら、しっかりと対応していきたいと思います。

問)

前回の会見で、予定利率の問題は新たな段階に入った、幅広く意見を聞くべきだというお話でしたが、今国会中の法案成立も視野に入れて準備を進める段階に入ったという意味なんでしょうか。

答)

私が以前申し上げたのは、これは非常に難しく、ナイーブな問題ですから、一部の意見だけが先行してそれが広まると、かえって不安心理をあおる可能性もあるのではないかということです。今までは、様々な可能性をじっくりと、多方面から勉強したいという段階であったと思います。我々としても、連休が明けてしばらくしてから、じっくりと勉強した成果を論点として取りまとめていきたいと思っております。同時に幅広い合意形成が必要な問題ですので、オープンに議論していただく段階にもなったのではないかと思います。私が申し上げたのは、そういう意味での我々自身の勉強からオープンに議論していただく段階になったと、そのような趣旨で申し上げました。

問)

ただ、この金融庁の最近の言動を見ると、明らかに今国会中に出そうという意欲が感じられるんですが、その辺はいかがですか。

答)

意欲を感じるという方と意欲が感じられないという方と、色々なご意見を伺っています。我々としては、この問題が難しいということは本当に十分に理解していますので、慎重に勉強して論点をまとめたものをぜひ広く議論していただきたいと思っています。ですから、国民に広く議論をしていただきたいし、与党の皆さんにもしっかりと議論をしていただきたいというふうに思っております。

(以上)

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