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竹中金融・経済財政担当大臣記者会見要旨

(平成15年6月20日(金) 10時31分~10時45分 於)金融庁会見室)

1.発言要旨

おはようございます。

閣議がございました。閣議では、証取法関連の政令がございましたが、特に申し上げることはございません。

閣僚懇では、タウンミーティングに関して官房長官からご発言がありました。8月4日から8月10日までの1週間を今年はタウンミーティング週間と位置付けて、毎日タウンミーティングを開く。各閣僚は、最低1回どこかに出ると。皆様笑っておられますが、言い出したのは私でありまして、当然こちらにも降ってくることになると思います。しかし、しっかりとこういう対話の機会を活かしたいと思います。

私の方からは以上です。

2.質疑応答

問)

「骨太の方針」なんですけれども、昨日、自民党の部会なんかで反論が相次ぎまして、了承が見送られたということなんですが、こうした自民党の反応に対してどうお考えか。

それと、修正に応じる点、応じない点、この辺はどのような考え方で臨まれるかお聞かせください。

答)

「骨太の方針」の原案をそのまますんなり全面的に賛成だと言っていただけるのは、それはそれで大変結構なことだと思うんですが、しかし、一方でこの点については、やはり「こういう点を考慮すべきではないか」、「こういう表現の方がより相応しいのではないか」という建設的なご議論をいただくのはより重要なことだと思っております。

昨日の議論では、そういう意味からの非常に建設的なご意見をいただきました。皆さん、この「骨太の方針」の重要性をご認識くださって、内閣の重要な方針であるからということで、だからこそ色々なご意見をくださっているわけで、これはやはり謙虚に耳を傾けて、昨日も議論をさせていただきました。この点については、我々のここに書いているようなとおりでやらせていただきたいという面と、そこはご指摘の点は重要だと思いますので表現は変えさせていただきたいと、色々なものがございます。そこら辺は、じっくりと話し合いをしながら、より良いものに仕上げていきたいと思っています。

問)

特に年金の支給開始年齢の引き上げの問題ですとか、潜在的国民負担率50%の数値目標の関係で強い反対意見があったというふうに伺っておるんですが、この点についてどう対応されますでしょうか。

答)

まあ、その問題意識ですね、例えばこのままでいきますと、国民負担は大変大きくなるわけで、それに対して経済全体の観点からこれを極力抑制しなければいけない、これは多くの方が一致するところだと思うんですね。更には、年金についても様々な観点からこうした問題を議論しなければいけないと、これも皆さん一致していると思います。

そうしたことを最終的などのような表現で書くかというところで色々なご意見があるわけで、これについては、やはり意見に耳を傾けながら、その表現はしっかりと調整をさせていただきます。

昨日の夜からまた色々な調整をやっていただいております。若干時間を要するものもあると思いますけれども、そこはしかし、より良いものにするというのは一致した意見でありますから、しっかりと調整をいたします。

問)

昨日、長期金利が急上昇したわけなんですけれども、金融機関の含み損がまた膨らむのではないかという懸念も出ているようなんですが、この長期金利の上昇に関して、その要因と、あとその影響について大臣のお考えをお願いします。

答)

昨日の時点で長期金利が上昇した要因には、これは色々なものがあると思います。アメリカのデフレ期待がどうなるかというような問題もあるでしょうし、より大きな問題としては、日本の国債の発行残高という、より大きな背景があります。

昨日の上昇そのものは、多くのマーケット関係者は一時的なものであろうと見ているわけですが、しかし同時に、これは今の国債市場のことを考えると、財政赤字の抑制は本当に真剣にならなければいけないということを随分言ってきたつもりです。そういった観点から、私は非常に緊急ではないけれども、やはりマーケットからの重要なサインだと受け止めて、財政の健全な運営にしっかりと努めていかなければいけないなと、改めて認識をしております。

もちろん、金利が上がった場合は、当然派生する問題は非常に多く出てき得るわけであります。今の段階では、もちろんそういう段階には至ってはいないわけですが、我々としては、経済運営に当たっては、そうした潜在的なリスクを十分認識した上で、ここはしっかりと長期的な視点からの財政の健全化を念頭に置いた経済運営をしていかなければいけないと思います。

問)

民主党がりそな等の一連の対応について、経済失政であるという認識で不信任案の提出を今検討しているようなんですけれども、与党の一部からも賛同するような動きがあるやに聞いております。その経済失政という批判に対して大臣はどのようにお考えかということとも、その不信任案提出の動きについて、どのようにお考えか、この2点をお願いします。

答)

まず、経済政策は大変本当に難しい狭い道を歩まなければいけないと、これはずっと申し上げてきた通りです。その意味では、マクロの運営においても、金融においても常に難しさが存在している。

しかし、そうした中で、マクロ、金融ともにその狭い道を踏み外さず何とか運営してきていると私は思っております。経済失政というご批判があるのは承知しておりますけれども、じゃあ、りそなについてどうすればよかったのかと、りそなについて公的資金を入れなければよかったのか、そういった議論は私には何も聞こえてまいりません。その意味では、今の政策というのは難しい中にあって、何とか日本経済を前に進める方向に私はしっかりと動いているというふうに自信を持って認識をしております。

様々なご批判がある中で、これは色々な場で政策の論議をさせていただきたいと思っています。

問)

「骨太の方針」に関連するんですが、23日に諮問会議が予定されていると思うんですが、与党の調整が進まない中で、最終決定ができないのであれば、23日に諮問会議自体が開けるんでしょうか。

それと、与党の方から「骨太」の内容もさることながら、会議の運営というか、そういうところに不満がかなり強いと思うんですが、そういったものを踏まえて、今後諮問会議のあり方、それをどう考えるのかお伺いしたいんですが。

答)

まず、与党との調整が進まないのではなくて、与党との調整を進めるために少し時間を取ろうということですから、これは与党との調整を進めるというのが大変重要なポイントだと思います。そうした観点から言いますと、23日に諮問会議を開くということは見合わせて、少し先送りする必要があると思っております。

諮問会議の運営そのものは、これは議長である総理とも毎回毎回ご相談しながら進めているわけです。総理主導の政策を実現していくという意味では、先般の「三位一体」に対するご指示に見られるように、私は総理に指導力を発揮していただきながら、非常に難しい問題を前に進めつつあると思っています。

もちろん、色々なご意見には耳を傾けながら、諮問会議が果たさなければいけない役割をしっかりと果たしていきたいと思います。

問)

昨日、りそなの細谷新会長、会見でグループの銀行の資産について、別の監査法人にもう一度きちっと査定し直してもらってというのをお話しされました。そういう不良債権の査定及び引き当てもそうでしょうけれども、しっかりとやろうというその細谷さんのお考えについてどう評価されるか。

それと、その結果、査定とオフバランス化によって、今期予想と違って赤字決算になる場合、その赤字決算というのは容認されるおつもりはあるかという、その2点をお願いします。

答)

まず、昨日の細谷氏の記者会見でのご発言は承知をしておりますが、細谷氏のご意見はちょうど日産にゴーン社長が就任された時に、社長としてこれを責任を持って運営して行くために、資産をきちっと自分なりに把握してみると。そういう意味での作業を行うと、これは私は当然のことであろうかと思います。

それに当たって、どのような監査――監査法人を使うのか、監査法人を使わないやり方だってあるわけでございますから、それについては、これは経営者がお決めになるということで、いずれにしても、新会長の責任の下でしっかりとした経営を行っていただく。そのしっかりとした経営をスタートさせるに当たっての評価というのは、私は意味があることだと思います。しっかりやっていただきたいと思います。

あと、その結果云々の話は、これはちょっと仮定の話でありますので、今の時点で申し上げるべきではないと思います。ただ、いずれにしても、これは細谷会長に託された責任、期待というのは大変大きいものがあると思います。正に思う存分そこは経営手腕を発揮していただきたいと思っています。

問)

長期金利の上昇と銀行の財務の健全性に与える影響について、大臣の考えをお聞かせください。

答)

前から専門家の間では、金利が何%上がれば国債金利が何%上がって、債券の価格が何%下がれば、それによって評価損がどのぐらい生じると、そういう計算は存在していると思います。その意味では、今金融機関が国債を大量に抱えている中で、債券市場におけるリスクというのも銀行は潜在的に背負っているということになります。

そうした観点から、まず第一には、やはり我々としては、とにかく財政を健全化して、国債市場の信任を維持していくということが大変重要だと思いますし、銀行は銀行として、自らのポートフォリオの中で、リスクを出来るだけ低下していく努力は当然のことながらしていただけると思っています。

仮定の議論を余りしても仕方ないと思いますので、我々としては、そうした基本方針を確認した上で、しっかりと対応していきたいと思います。

問)

諮問会議の23日の日程を少し先送りする必要があるということで、確認ですけれども、どこまで先送りできるのかとか、来週を目指すのか、月内を目指すのか、その辺りを教えてください。

答)

これは、昨日いろいろなご指摘を受けて調整に入ってますので、その調整の様子を見ながら、諮問会議の日程は決めていかなければいけないと思っております。

いずれにしても、我々としては昨日は本当に建設的なご意見をいただいていますので、それはしっかりと受け止めて、「骨太の方針」を出来るだけ良いものにしていきたいと思っています。

問)

大阪証券取引所の仮想売買の件で、大阪地検が強制捜査に乗り出したということなんですけれども、これについてのお考えをお聞かせください。

答)

これは、捜査当局の話でもありますし、また証券取引等監視委員会のことでもありますので、私の方からのコメントは控えさせていただきたいと思います。

(以上)

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