竹中金融・経済財政担当大臣記者会見要旨

(平成15年6月27日(金) 8時48分~8時52分於)院内)

1.発言要旨

閣議がございました。「骨太方針2003」の閣議決定をいただきまして、それに関連して、これをベースにしっかりと改革を進めていくという発言を私もさせていただきましたし、総理からも、しっかりとこれを実現していくようにというお話がありました。

以上です。

2.質疑応答

問)

AIGのGEエジソンの買収によって、外資が大きな一角に入ってくることになると思うんですが、日本の生保業界への影響等のお考えを聞かせてください。

答)

個別の経営の問題でありますので、特に申し上げる立場にはありませんですが、全体としてこうした様々な経営強化の動きによって、日本の生保業界全体が非常に強くなって行くと。それで、契約者により多くの利便を与えて行くと、そういうふうになって行くことを期待しています。

問)

りそなホールディングスの株主総会が今日行われるんですけれども、いよいよ新経営陣の下での再生のスタートとなると思うんですが、りそなホールディングスの今後に期待することと、あと再生を早くできるようにどんなことがポイントになるかお願いします。

答)

正に資本を注入して、その十分な資本基盤の上に立って、やはり非常に思い切った経営改革が必要だと思います。その体制がスタートするということで、新しい経営者、経営陣には思う存分その力を発揮してもらいたい。それが今回の政策を効果あるものにする、やはり一番重要なポイントであると思っています。

我々としては、しっかりと検査・監督をしていく立場に引き続きありますけれども、そのもとで経営陣の力を思う存分発揮してもらいたいと思っています。

問)

「骨太」の後に昨年は大臣イニシアチブみたいな取り組みをなさいましたけれども、今年の夏は何かそういったようなことを考えてらっしゃいますか。

答)

当然しっかりとした目標を示して、それで大胆にチェックをしていって、それを評価するというのは、これはモデル事業に限ったことではありません。全ての予算編成プロセスで重要なことですから、ある意味で骨太方針というのはその成果目標を掲げるうちの基本的な部分だと思います。それをより具体的にどのような成果目標を掲げていくか、それをどのように大胆に実行していくか、そこは正に大臣イニシアチブそのものですから、それはどのような形でいつ頃やるかというのはこれから決めますが、当然のことながら、昨年に引き続いて、むしろ昨年以上にしっかりとやらなければいけない課題だと思っています。

問)

銀行等保有株式取得機構の機能強化に向けて審議が始まると思うんですけれども、8%撤廃等によって、金融界にどういうようなメリットが出てくるでしょうか。

答)

この機構というのは、やはり保有制限のもとの1つのセーフティネットですから、セーフティネットを強くしていくということは、当然のことながら大きなメリットがあると思います。そのもとで、日本の株式市場がこうしたことも受けて安定していって、それが銀行経営にも跳ね返ってくる。それが更に日本経済を良くしていくと、是非そういう好循環につなげたいと思います。

(以上)

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