竹中金融・経済財政担当大臣記者会見要旨

(平成15年7月25日(金)9時35分~9時41分 於)金融庁会見室)

1.発言要旨

おはようございます。閣議、閣僚懇がございました。閣議では、消費者物価の話等々ございましたが、数字はご承知のとおりだと思います。

私の方から特に申し上げることはございません。

2.質疑応答

問)

週明け月曜日に、金融審議会第2部会が開かれまして、ワーキンググループの方から報告書が提出されます。これを受けて、公的資金、それから信託、法案化に向けた見通しというのをまず伺いたいんですけれども。

答)

最終の内容についても、私自身まだ確認をしておりません。基本的には、最終段階で非常に精力的に皆さん方議論をしてくださったと思っています。公的資金、信託、それぞれについて、それを受けて我々がどのように対応するかということは、最終的な結論が出た段階で、これはしっかりと考えなければいけないと思っております。

ただ、いずれにしても、我々の問題意識というのは金融再生プログラムの中に書かせていただいています。その再生プログラムの問題意識に沿って、金融庁としてやるべきことは何かということをしっかりと判断したいと思います。

問)

週明けから、日銀の方で資産担保証券の買い取りを始めます。日銀の福井総裁は、まずは市場の育成化だと仰っていましたけれども、これについての期待も含めたご見解を伺いたいと思います。

答)

福井総裁が就任されてから、特にこのアセットバックド・セキュリティの話というのは、話は速水総裁の時代からずっとされておられましたけれども、大変力を入れてきたことだと思います。

特に福井総裁の問題意識としては、正に移転のメカニズムというか、波及のミッションの機能を高めたいということでありますから、これはやはり是非ともやらなければいけないことであろうかと思います。同時に、その市場の育成を行いながら、このトランスミッションのメカニズムを高めるということですから、やはりこれは時間がかかることであると思いますが、日本銀行の方針に沿ってしっかりとやっていただきたいと思います。

問)

次回29日の経済財政諮問会議での「予算の全体像」について、前回の民間議員提案からどういう点が修正されそうなのか、今どういう作業が進んでいるのか。それについてお伺いいたします。

答)

真っ只中でありますから、まだそんなに申し上げられることはないのですが、基本的には、いろいろ調整を進めるにつれ、前回の民間議員のペーパーの枠組みで、その枠組みを踏襲することでよろしいのではないかという意見が強いと思っております。細部について若干調整をして、29日に是非提案をしたいと思います。

問)

昨日、金融庁の方から、対象となる各銀行に業務改善命令に対する弁明機会を与えるといった通知があったんですけれども、その中には8月29日までに業務改善計画を提出してくださいという内容が入っているのですが、それは業務改善命令が行われるということが、もう前提になっているということなのでしょうか。

答)

基本的に、どのような対応をするかということについて、まだ我々は決めておりません。いろいろな報道がなされていることは知っておりますが、我々としては、まだ最終的には決めておりません。

あと、個別にどのような対応をしているかについては、コメントは控えさせていただきたいと思います。

問)

関連して、3割ルールについてお伺いしたいんですけれども。読めば分かるという話なんですが、3割ルールの例外では、不良債権の積極的処理は例外として考慮するというようなことが明記してあるんですけれども、株安について、株価低迷による損失については触れてありません。それについては、特に例外として考慮に入れるということはないということでよろしいでしょうか。

答)

そこもまだいろいろ議論をしているところでありますが、あくまで一般論として言えば、資産を運用して収益を上げるというのが、金融業の基本原則だと思います。資産というのは価値が当然変動するわけですから、それを一部、これは考慮するけれども、これは考慮しないというのは、金融業のあり方そもそも論を考える場合にはやはりおかしいのではないかなと。一般論としては、やはり資産の変動というのを織り込んで業務をなさるのが金融業であると、それがやはり一般的な考え方だと思います。

(以上)

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