竹中内閣府特命担当大臣(金融、経済財政政策)記者会見要旨

(平成15年10月24日(金) 10時33分~10時38分 金融庁会見室)

1.質疑応答

問)

資産公開の方の質問にお答えいただけると聞いているんですが、まず大臣の方から何か、とりあえずこれだけは申し上げたいというようなことはおありでしょうか。

答)

特にありません。

問)

2年前に初めてやられて今回2回目ということだと思うんですけれども、その時、初めての時も、大臣も正直言って抵抗があるんだけれども、情報はゼロにできないので、こういう形で出してあると。大臣の立場を利用しての不当な蓄財の有無を見るべきで、就任時と辞めた時の差額が問題だろうというような所感を述べておられるようですが、今回拝見しまして、前回とそう大きな違いはないと思うんですけれども、一部貸付金とか借入金とか、奥様がお持ちの有価証券の類とかで若干の移動があったのかなと思います。ちょっとその移動について簡単に説明していただけないでしょうか。

答)

大臣に就任しまして、私なりにリストラをやったということなのかなと思っております。以前に比べて収入も減りますし、行動の制約もありますので、出来るだけ、例えば貸付金等々で返していただけるものは返していただいて、その分自分が借りている借金を返すと、そういう意味で、やはり行動の制約がありますから、色々な意味で身軽にしておく方がいいだろうと。その意味でも、一種のリストラと同じようなことを行ったというふうにご理解をいただければいいのではないかと思います。

問)

2月にETFを購入されるということを各閣僚に推進されていましたが、実際に購入はされていたんでしょうか。

答)

完全に時機を逸しました。購入しておりません。

問)

購入されなかった理由というのは。

答)

本当に時機を逸したので、もう買いに行く段取りまでしていたんですけれども、国会等々で大変忙しくなりまして、その時機を逸して、時機を逸してしまうとなかなか次のタイミングというのが掴めないもので、そのままずるずるきてしまっているということです。

問)

今後は購入される計画というのは。

答)

まあ考えます。

問)

今の点ですけれども、色々国会でも問題になって、野党なんかの方からも色々追及されたと思うんですね。ご発言とか、インサイダーになるんじゃないかというようなことにも配慮して購入しなかったという部分もあるんですか。

答)

インサイダーというのは無茶苦茶な議論ですよね。特定有価証券ではないのですから、インサイダーなどという、そもそも議論になるはずがないので、極めて不当な言いがかりであると私は思っておりますが、本当にばたばたとして、タイミングを逸したと、それに尽きております。

問)

それと、こういう資産公開制度についてのお考え、閣僚の資産公開制度を今後どうあるべきか、改めるべき点等あれば仰っていただきたいんですが。

答)

あまりコメントする立場にはないと思っておりますし、具体的に考えがあるわけではありません。私としては、こういうルールがある以上、ルールに則って、そこはルール通りしっかりとやらせていただくつもりでおります。

問)

非常に細かい点になるんですけれども、先程、リストラを行ったという話がありましたけれども、貸付金を見ると、前回はあさひ銀行から借りられていたのが東京三菱に変わっているんですけれども、これは何か意味があるんでしょうか。

答)

確か、あの時に、1%金利とかで非常に新しい商品を売り出した時期だったと思います。その意味では、先程リストラだというふうに申し上げましたけれども、リファイナンスをさせていただいて負担を軽くしたということです。普通の家計の発想と同じだと思っております。

(以上)

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