伊藤金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成16年12月24日(金)10時55分~11時02分 場所:金融庁会見室)

【大臣より発言】

閣議がございまして、私共に関係する案件が政令でありました。信託業法の施行に伴う関係政令の整備等に関する政令でありまして、本件は信託業法の施行に伴い、特定債権等に関わる事業の規制に関する法律施行令を廃止し、所要の経過措置を設けるとともに、金融機関の信託業務の兼営等に関する法律施行令等の関係政令の規定の整備を行うものであります。

そしてもう1件、ご報告をさせていただきたいことがありまして、本日の閣議におきまして、私の中国への出張のご了承を頂きました。12月26日から1泊2日で27日まで中国を訪問させていただいて、中国の金融監督当局等との面談を行い、両国の金融セクターの動向等について、意見交換を行うことを予定いたしております。以上です。

【質疑応答】

問)

「金融重点強化プログラム(仮称)」ですけれども、進捗状況というか、まとめの時期ですね、どうなっているか、また改めて教えてください。

答)

新しいプログラムでありますが、今年もあとわずかになって参りましたので、十分、その時間的な制約があることを認識しながら、今、鋭意、作業を進めさせていただいているところであります。作業が終了次第、公表させていただきたいと思います。

問)

経済財政諮問会議にかけてという形にはならないのでしょうか。今日、会議がありますけれども。

答)

今日、経済財政諮問会議の方にご報告をさせていただく予定はありません。

問)

予算の方ですけれども、今日でまとまる形になると思いますが、大臣として点数でいうとどういった感じ、何点ぐらい取れたかなという感じでしょうか。

答)

金融庁の関係の予算でありますが、点数をつけるのはなかなか難しいところがございますので、その点についてのコメントはご容赦をいただきたいと思いますが、私共といたしましては、復活折衝もさせていただいて最大限の合理化努力を行ったうえで、金融サービス利用者相談室、そして課徴金調査・有価証券報告書等検査室、企業開示課、国際担当審議官等の機構の整備、109名の増員及び総額約187億円の予算が認められたところでありますので、金融庁といたしましては、その有効活用に最大限努力をしていきたいと考えております。

問)

中国の話ですけれども、どなたにお会いになられるのかということと、あと狙いについて、もうちょっと詳しくお願いします。

答)

お会いをさせていただく予定の方は、銀行業監督管理委員会の劉主席と、それから中国人民銀行行長の周行長に面談をさせていただく予定であります。今回の狙いでありますけれども、こうした中国の金融監督当局の方々と面談を行って、そして、日本と中国の金融セクターの動向について直接意見交換をさせていただきたいと考えております。日本と中国の経済関係が深まっている中、私が中国を訪問させていただいて、先方の当局者との間で直接意見交換を行うことは、相互理解を含め、両国の当局間の連携をより一層強化するものに繋がると考えているところであります。

問)

金融審議会の方でですね、ディスクロージャー・ワーキングの報告がありまして、了承されたということで、企業のディスクロージャーの問題が、ここ1、2ヶ月、相当大きな問題となっている中で、今後の対策が取りまとめられたということで、これにつきまして大臣の所見を伺いたいのですが。

答)

証券市場に対する信頼を確保するために、適切なディスクロージャーというものを確保していくと、このことが極めて重要だということは言うまでもないと思っております。12月22日までに私共として自主点検の依頼をさせていただいておりましたけれども、訂正報告書を提出した会社数は525社であると承知をいたしておりますので、今回の自主点検の結果、そして提出された訂正報告書の内容について分析を行い、そして今ご指摘がございましたように、金融審議会第一部会のディスクロージャーに係る報告も踏まえて、そして私共としての必要な対応を取って参りたいと考えているところでございます。事務方より本日の昼過ぎにこのディスクロージャーの金融審議会第一部会の報告に係る記者会見に引続き、私共としての対応策の第二弾についてご説明をさせていただきたいと、今予定をいたしておりますので、詳細については、後ほどご説明をさせていただければと思います。

(以上)

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