伊藤金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成16年12月28日(火)10時43分~10時55分 場所:金融庁会見室)

【大臣より発言】

本日の閣議でありますけれども、私からは中国の訪問について御報告をさせていただきました。また本日の閣議において私のイギリス及びフランスへの出張の御了解をいただきました。来年の1月5日から9日の日程でイギリス及びフランスを訪れて、金融監督の当局者等と面談をし、両国の金融セクターの動向について意見交換を行う予定といたしております。

以上です。

【質疑応答】

問)

昨日の中国の訪問ですけれども、現地の金融当局の方々とはどのようなお話があったのでしょうか。それについて御紹介をお願いします。

答)

一泊二日で昨日まで中国を訪問させていただいて、劉・銀行業監督管理委員会主席及び周・中国人民銀行長と会談をさせていただきました。会談においては両国の金融セクターの状況について、或いは金融行政における取組みについて意見交換を行い、そして今後とも両国の当局の協力関係を更に一層発展させていくということを確認させていただいたところであります。日中間の経済の関係というものが大変深まり発展していく中で、今回私自身が中国を訪問させていただいて、そして両国の責任者同士の信頼関係を築くことができたことは、両当局間の協力関係を深めていく上で大変有意義なものであったと考えております。

問)

イギリスとフランスの訪問ですけれども、これについての狙いについて御説明ください。

答)

イギリスとフランスを訪問させていただいて、そして我が国の金融セクターの動向、そして各国の金融セクターの動向について意見交換を行わせていただきたいと思っております。特に私共の方からは先日取りまとめた「金融改革プログラム」を始めとする我が国の今後の金融行政のあり方について説明をさせていただきたいと思っております。また欧州の主要な金融資本市場であるイギリス、フランスを訪問させていただいて、両国の金融当局者と直接意見交換を行うことによって相互に理解を深めて、そして当局間の連携を一層強力なものにしていきたいと考えております。

問)

今日で今年最後の記者会見ということで、今年一年を振り返って日本の金融にとってどのような年であったか、大臣のお考えをお願いします。

答)

大変感慨深い一年だったと思います。政府といたしましては経済構造改革を進めていくに当たって、金融と産業の一体的再生を進めていくという方針の下、金融行政においては不良債権問題の正常化を図り、金融システムを安定化していくということが大変重要な課題であったわけであります。

私自身の問題も振り返ってみても、二年前、私の専門というのはどちらかと言うと産業政策や中小企業政策でありましたが、その中で小泉総理の下で竹中大臣をサポートし、そして経済構造改革最大の関門であります不良債権問題の終結に向けて取組みをさせていただいてまいりまして「金融再生プログラム」を策定させていただいて、それを実施して二年目に当たる今年はある意味では非常に重要な年でありましたけれども、不良債権問題は「金融再生プログラム」が掲げた二年半で不良債権比率を半減させるという目標に向かって順調に進捗をしてきたと思っております。

また中小地域金融機関においても「リレーションシップバンキングの機能強化に関するアクションプログラム」に基づいて、それぞれに中小企業の再生と地域経済の活性化を図りながら、不良債権問題を同時に解決していくということで様々な取組みがなされてきたところであり、所与の進捗というものがなされてきたと考えております。

また今年一年を振返りますと金融を巡るフェーズというものが大きく変わりつつある、そうした状況にあるということを感じた一年でもあったわけであります。そうした中で金融システムの安定化を図りながら、一方で機能強化というものを図り、そして経済大国に相応しい金融システムというものを構築していかなければならないわけでありますけれども、そうした取組みも一方行ってきたと考えております。そして私共としてその中で今後の新しい金融行政の指針であります「金融改革プログラム」を過日発表させていただいたところでありますけれども、この中で金融行政のあり方を、今までの金融システムの安定から活力重視に転換していくということを打ち出させていただいて、そして金融サービスの質の向上と競争力強化をしていくという方向を明確にしてきたところでありますけれども、そうした金融機能の強化に向けて新たな舵取りをしていかなければいけない。そうした責任を更に痛感した一年でもありました。

今後は「金融再生プログラム」この取組みというものはまだ道半ばでありますし、来年3月期に不良債権問題の正常化の目標を達成するために改革の手綱を緩めることなく、金融システムの一層の安定に努力をしていかなければなりませんし、また来年の春にはペイオフの解禁拡大も控えておりますから、その円滑な実施に向けての取り組みというものもしっかり行っていかなければいけないと思っているところであります。

問)

中国訪問なのですが、丁度日本に李登輝氏が来日ということ、それから最近小泉総理の靖国問題、相当日中関係がギクシャクしている中での訪中だったと思うのですが、その辺の中国側の受け止め方というのはどのような感じだったのでしょうか。

答)

お二人との会談の中では、両方とも政治問題について一切お話はございませんでした。従って、一時間半と一時間強、かなりまとまった時間両国の金融セクターの動向や或いはそれぞれの金融行政の取組みについて率直に意見交換をさせていただくことができ、また両国間の協力体制というものをより強化をしていかなければいけないということでの確認をしっかりできたと思っております。

問)

中国側の不良債権問題ですが、相当今大きな問題として彼らは抱えているやに聞きますけれども、この辺についての議論はあったのでしょうか。

答)

中国側からは、不良債権問題の取組みについて詳しく御説明がございました。一連の国有商業銀行について、二つの銀行に対して資本注入を行い、もう二つの銀行についての改革についてのご説明もございましたし、更に資産査定の厳格化と今後の金融行政の展開についてのお話があったところでございます。また、私の方からも「金融再生プログラム」の実施状況についてお話をさせていただいて、中国も日本の不良債権問題に学びながら自国の取組みを行っている旨のお話もございました。

問)

人民元の切上げ問題というのは、お互いどういう議論があったのでしょうか。

答)

個別の問題については私の所管でありませんので、詳細についてのコメントは差し控えさせていただきたいと思いますが、周総裁の方からは中国の今後の経済運営の中で、一連の金融の引き締め政策というものを行って所要の効果を上げているというお話がございました。また今後の中国経済の運営のあり方については、望ましい成長率については様々な議論があるが、人民銀行としては持続的で安定した成長を達成することが望ましいと、こうした発言があったところであります。

問)

日中の当局の協力関係を強化するというのは、具体的に言うとどういうことをお考えなのでしょうか。例えば、具体的に人を交流するとか、何か合意をするとか、そういう何かしら具体的なものはあるのでしょうか。

答)

今回私がお伺いをさせていただいて、銀行業監督管理委員会が独立して一年半で初めてトップ同士でお話をさせていただいたと思いますし、今後は閣僚級だけでなくて、次官級も含めて様々なレベルで協力関係を強化していくということを確認させていただいたところでございます。

問)

まだ具体的にどういうことをするというところまで詰まった話は今回なかったということですか。

答)

具体的な詰めをしたということではありません。お互いの協力関係を確認して、閣僚級、次官級そしてそれぞれのレベルでの意見交換、交流というものをより活発にしていこうと、そうしたことを確認しあったということです。

(以上)

サイトマップ

金融庁についてページ一覧を開きます
大臣・副大臣・政務官
金融庁について
所管の法人
予算・決算
採用情報
お知らせ・広報ページ一覧を開きます
報道発表資料
記者会見
講演等
月刊広報誌アクセスFSA
パンフレット
談話等
白書・年次報告
アクセス数の多いページ
更新履歴
車座ふるさとトーク
新着情報メール配信サービス
金融庁twitter新しいウィンドウで開きます
政策・審議会等ページ一覧を開きます
全庁を挙げた取り組み
金融制度等
金融研究センター新しいウィンドウで開きます
取引所関連
企業開示関連
国際関係
銀行等預金取扱金融機関関係
証券会社関係
保険会社関係
金融会社関係
法令関係
その他
法令・指針等ページ一覧を開きます
法令等
金融関連法等の英訳
金融検査マニュアル関係
監督指針・事務ガイドライン
Q&A
金融上の行政処分について
公表物ページ一覧を開きます
審議会・研究会等
委託調査・研究等
政策評価
白書・年次報告
金融機関情報ページ一覧を開きます
全金融機関共通
銀行等預金取扱機関
保険会社関連
金融会社関連
店頭デリバティブ取引規制関連
日本版スチュワードシップ・コード関連
国際関係ページ一覧を開きます
国際関係事務の基本的な方針等
グローバル金融連携センター(GLOPAC)
職員による英文講演新しいウィンドウで開きます
職員が務めた国際会議議長等
日本にある金融関係国際機関
金融安定理事会(FSB)
バーゼル銀行監督委員会(BCBS)
証券監督者国際機構(IOSCO)
保険監督者国際機構(IAIS)
その他

ページの先頭に戻る