伊藤金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成17年8月5日(金)8時43分~8時48分 場所:国会内)

【大臣より発言】

閣議がございまして、金融庁に関係する案件として、前川参議院議員提出の違法年金担保に関する質問に対する答弁書がございました。そして、偽造カード等及び盗難カード等を用いて行われる不正な機械式預貯金払戻し等からの預貯金者の保護等に関する法律について決定がなされたところでございます。

以上です。

【質疑応答】

問)

三菱東京とUFJの両グループが、システム統合に万全を期すためということで、子銀行の合併の延期の方針を固めたと聞いておりますが、システム統合である程度のトラブルと言うか、色々なところで小さなトラブルが出るのは仕方がないという見方もあるのですが、どの程度の準備をすればシステム統合に万全を期したと考えられるのか、その辺の御所見をお伺いできればと思います。

答)

お尋ねの件について、色々な報道がなされていることは承知いたしておりますけれども、個別の事案に関わることでございますからコメントは差し控えさせていただきたいと思います。

あくまでも統合に関する一般論としてこれまでも申し上げさせていただいたように、銀行間の合併に当たっては顧客に迷惑をかけないように円滑に実現されることが必要であると考えております。私共監督当局といたしましては、利用者保護の観点から業務が適切かつ健全に行われているかどうかについて、しっかり検証していくことが求められていると考えております。そのため統合の当事者においては、システムに問題があるのであれば、そのリスクの軽減による安全性・安定性の確保が非常に重要であり、そういった面も含めて十分な準備を整えていくことが大切ではないかと考えております。

問)

郵政民営化関連法案に関してですが、採決が近づいてきていますが、否決の場合には総理は解散する可能性があると思うのですが、そうした場合に大臣としては解散の決定に署名するという考えはありますでしょうか。

答)

私もこの審議の関係閣僚として、審議に携わってまいりました。この後も郵政特委があるわけですので、立法府の皆様方にこの法律案について十分理解をしていただいて、本法律案が可決できるように最後まで全力を尽くしたいと思っております。総理からも閣僚懇談会において、法案成立に向けて全力を尽くすので、よろしくお願いしたいというお話がございました。私も本法律案の成立に向けて最後の最後まで努力をしていきたいと思っております。

問)

総理はこれが否決した場合は解散もあり得るのかなというお考えを示されたのですが、これについてはどのように考えられていますか。

答)

繰り返しで申し訳ございませんが、この法律案を成立させることに全力を尽くすこと、それがこの法案の審議に携わっている関係閣僚としての一番大きな使命だと思っておりますので、最後まで努力をしていきたいと思います。

問)

政務官は参議院議員ですが、現在のところこの問題について反対であるということで、辞表を出すとか、そういった動きはあるのでしょうか。

答)

大臣政務官についても私と同じ気持ちで法案成立に向けて一生懸命御努力いただいていると思っております。

(以上)

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