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伊藤金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成17年10月25日(火)9時33分~9時39分 場所:金融庁会見室)

【大臣より発言】

本日の閣議でございますが、町村外務大臣からODA白書2005年版について御報告があり、岩永農林水産大臣、そして中川経済産業大臣からスイスの訪問の結果についてお話がございました。更に、小池環境大臣から第7回の日中韓三か国環境大臣会合出席の結果についてお話がございましたが、金融庁に関係する案件はございませんでした。

以上です。

【質疑応答】

問)

明治安田生命問題について、先週の金曜日に1,000件を超える不払いという内部調査結果が発表されたわけですが、この件に関しまして、改めて大臣から、御認識というか今後の対応策について、コメントをいただきたいと思います。

答)

今お話がございましたように、明治安田生命の内部調査委員会において、調査結果が先週公表されたことは、承知いたしておりますけれども、保険会社に関する個別の事柄でございますので、コメントは差し控えさせていただきたいと思います。

私共といたしましては、先週にもお話をさせていただきましたが、先般実施をさせていただいた立入検査で把握した事実及び検査結果に対する報告徴求で把握した事実等に基づいて、必要に応じて、厳正に、行政上の対応を検討して参りたいと考えております。いずれにいたしましても、明治安田生命においては、適切な経営管理を行い得る経営陣の下で、保険金等支払管理態勢を始めとする内部管理態勢の改善整備が図られていくことが重要なことであると考えております。

問)

昨日、楽天証券という会社で、最近5度目のシステム障害があったということで、ネット取引の急増によるものかと思われるのですが、最近他にも、証券会社のシステムトラブルが頻発している状況かと思われまして、この辺の金融庁としての監督の状況といいますが、どのような対応をなされているか、または取り得るかについてお伺いしたいと思います。

答)

一般論としてお答えをさせていただきますと、ネット専業証券会社から当局に報告されているシステム障害の状況を見てみますと、その内容や規模は様々でございますが、各社とも何らかの障害が発生している状況でございます。発生したシステム障害の大半は、発生直後に復旧されているものの、ネット証券を通じた売買が急増している中で、ほとんど毎月、いずれかの証券会社において、障害が発生している状況にあることを踏まえますと、それぞれの会社において、システム障害の発生原因の徹底究明及び再発防止策が、適切かつ十分になされていくことが肝要であります。当局としても、各社の対応状況を、的確にフォローアップしていくことが重要であると考えております。

問)

公認会計士・監査審査会が、本年度中にも四大監査法人に対して立入検査に入る方針を固めたという報道がございました。この辺の事実関係についていかがなのでしょうか。

答)

御指摘のような報道があることは承知いたしておりますが、公認会計士・監査審査会としてどのような対応を行うかについては、金融庁としてのコメントは、差し控えさせていただきたいと思います。

公認会計士・監査審査会におかれましては、昨今の会計監査を巡る情勢に鑑みて、適切な対応が行われるものと考えております。

問)

FRBの議長が代わられる運びとなりましたが、新しい議長に期待されること等がございましたら、お願いします。

答)

バーナンキ大統領経済諮問委員会委員長は、経済、そして金融分野において、優れた実績と見識を有する人物であると伺っているところでございます。ただ、バーナンキ委員長が議長に就任するに当たっては、承認の手続きがございますので、その手続きを私共としても注視していきたいと思います。日米の関係は大変重要でございますし、新議長が就任されて、私共としても更にFRBとの緊密な関係を構築していきたいと考えております。

(以上)

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