与謝野内閣府特命担当大臣(金融・経済財政政策) 記者会見要旨

(平成18年1月24日(火)9時11分~9時18分 於 国会内)

1.発言要旨

閣議は案件どおりでございまして、特段御報告することはありません。

2.質疑応答

問)

ライブドアの堀江社長が、昨日、証券取引法違反の疑いで逮捕されましたが、市場行政を預かる大臣のお立場として、どのように受け止めていらっしゃいますか。

答)

証券取引法違反ということで、やはり市場の健全性から言えば大変遺憾な事件であったと思いますし、また多くの投資家があの株を買ってしまっているという、そういう投資家の方々は、私は大変お気の毒だと実は思っております。

まだ捜索が行われ、嫌疑をかけられた方の身柄が拘束されたという段階で、立件に至るまでは時間がかかると思いますけれども、捜査当局は多分確証を持って捜査に当たっておられると思いますので、理屈、理論の上では立件に至るまでのことは、予測はできないわけですけれども、やはり相当な確信を持ってこの事件の本格的な捜査が始まったということは、市場にとっても望ましいことではないかと思っています。

問)

今回の事件を受けまして、証券取引等監視委員会の権限や体制を強化すべきだという大臣自身の御発言もありましたし、与党からもそういう声が上がっているようですが、今の段階で具体的に権限それから人の部分、体制の部分、どのように強化しようとお考えでしょうか。

答)

昔からアメリカのように、SECは独立せよという意見は自民党の一部にもあったことは事実でございますが、私としては現段階で組織をいじるということは考えておりません。ただ、監視委員会の人数が十分かどうかということは、やはり考えていかなければなりませんし、色々な機能を持っておりますけれども、その中で実際に不正な取引形態を排除するための監視機能というのは、人員の面から充実する必要があるかどうか、これは検討を要することだと私は思います。

問)

今朝の歳出歳入一体改革のタスクフォースの議論の内容を少し教えていただけますか。

答)

私は途中で出てきてしまったのですが、井堀先生が紙を出されて、それを中心に議論をしておりました。後ほど、出ておりました事務方から皆様方に詳しくお話しする予定です。

問)

ライブドアの件ですが、今、大臣の方から多くの投資家があの株を買ってしまってお気の毒であるというお言葉がありましたけれども、その株を買うのを誘う、株価を吊り上げたことに自民党が手を貸したのではないかという批判が出ておりますが、これについてはいかがでしょうか。

答)

もちろん直接手を貸したということは、実際はないので、株をつり上げる分については、やはり株式分割あるいは仰々しいとも言えるような派手なパフォーマンスとか、色々あったと私は思っておりますが、その捜査がどういう方向に進展するかは、確実な予想はつきませんけれども、仮に会社の業績が正しく公表されていなかったというような中で新たな株主になった方がいたとすれば、それは社会問題としては深刻だと私は思っております。

(以上)

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