柳澤金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成13年4月17日(火)9時17分~9時27分)

【閣議案件等】

おはようございます。本日の閣議ですけれども、漁業白書が報告されました。川口環境大臣の海外出張に伴う臨時代理は谷津農水大臣ということで総理が指名されました。

閣僚懇に移りまして、NBCテロ対策。これのNは核、Bは生物、Cは化学のことらしいですが、第2回会議が昨日あったという報告がありました。それから、これに関連して防衛庁の方から生物兵器への対処に関する懇談会の報告が行われた旨、報告がありました。緊急輸入制限、セーフガードの政令が決定をされましたが、これにつきまして宮沢財務大臣の方から、我が国はGATT加盟後長く経ったけれども、この間一貫して、他国の輸入制限に対して自由貿易を主張してきたという立場から我が国自身がこうしたことをなすということを控えて来た。今回のことは適切だと考えたわけだけども、これが他の品目に安易に波及することのないようにしたい旨の、正確には私、記憶しておりませんが、そうした趣旨でのご発言がありました。以上でございます。

【質疑応答】

問)

雅子さまがご懐妊という、久しぶりに国民にとって明るい話題だと思うのですけれども、その点についてのご感想をお伺いしたいのですが。

答)

全く、昨日の各報道機関を通じて伝えられた国民皆さんの感想と同じでございまして、本当におめでたい限りだと、こう思いまして、皆で静かに見守ってお健やかなご出産というか、ご誕生につながればいいなと、こういうふうに考えています。

問)

先日、雇用問題について厚生労働省の坂口大臣との間で協議をしようという話になったというふうに伺っているのですけれども、その点についてどういった形で進められるのかという点で、大臣の考えをお伺いしたいのですけれども。

答)

これは、何と言うか、若干経緯があるのですが、私が不良債権の処理について、1月から特に貸出先の企業に関係が深い2省、経済産業省・国土交通省に呼びかけをさせて頂いたわけですが、その時にも厚生労働省も入れたらどうですかというようなアドバイスもあったのですけれども、それは言わば我々が為さんとすることの一つの効果ということで生まれてくるということで、ちょっと次元が違うかなあと、次元というかフェーズですね、層が違うという感じで2省と特に協議をし始めたことはご案内の通りです。

論議が進むに応じて、特に最近では先週の参議院の財政金融委員会でいろいろ質問が出て、厚生労働省の担当官がこれに答弁をされたわけですが、ややもうちょっときちっとした考え方に基づいての答弁があった方が政府の責任という観点からも適切だと考えまして、そんなことをちょっと閣議の席で坂口大臣に申し上げたわけでございます。我々がこういうことをするので、それに伴う雇用の問題ということについて、よろしくお願いしたいと、こういうことを私として申し上げたわけでございますけれども、坂口大臣は非常に事を重く受け止めて頂いて、事務当局にこれを指示されるということがありまして、そこで事務当局との間で情報交換というようなことが始まったということであります。

なかなか難しいというか、前例のないことですから、厚生労働省側もなかなか難しいかもしれませんけれども、是非お力添え頂ければありがたいし、我々としてもそのために協力というか、そういうものは積極的に行っていくように、これからまた事務当局を指導していきたいと、こういうように思います。

問)

債権放棄のガイドラインの協議が本格化するのですが、大臣として改めて協議の中身ですね、民間主導ということですが、どのような成果というか、方向を期待されますか。

答)

これはもう民間主導でないとなかなか動きやすいものができないということで、元々が民間主導の整理というか、そういうことに伴うものですから、それがよろしいということですが、政府側もオブザーバーとして出席をして、それにいろいろ必要な助言していくという立場です。これは当初から考えていたわけでございまして、そういう形で今後進展していくことを強く期待をしているわけです。

これは、何と言うか、幸いにして下敷きみたいな、参考になるようなものがありまして、もう皆さんご承知の通り、ロンドンアプローチを更にリファインしたINSOLのガイドラインというものがありまして、それが参考になるということで、その意味では非常によろしいのではないのかと、こういうように思っています。それにどういうふうな日本の実情にあった加除が行われるかということだろうと、こういうように思いまして、いずれにせよ早急に結論が出ることを期待したいと、そしてそれが有効に機能して問題の解決に役に立つことを期待したいと、こういうことです。

(以上)

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