柳澤金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成13年5月22日(火)8時47分~8時52分)

【閣議案件等】

おはようございます。閣議ですが、質問主意書について、特にこれは今日触れますのは中谷防衛庁長官の大臣就任を巡っての憲法問題ということで質問があり、これに対して政府の答弁が行われることになりました。それからOECD閣僚理事会と最近行われた国際会議へご出席の閣僚から状況の報告があったということ。それから関西国際空港の会長、社長の再任の話がありました。それから田中外相が近々、北京ですか、国際会議にご出席になられるので臨時代理を福田官房長官がお勤めになるということです。

それから閣僚懇に移りまして、法曹の司法要員の拡充について、ちょっと財務当局の意見が新聞で報道されているのですが、これはそのこと自体を反対しているわけではなくて、司法の資格を持つ方々が一般事務に従事しているということの改善もまた必要ではないかということであるというような話がございました。それから地方交付税のカットという話が出ているけれども、地方交付税の法制の仕組みからいって、こういうカットということはなじまないのではないかということ。それからハンセン病元患者への総理のご面会の点について、ご意見がありましたということでございます。以上でございます。

【質疑応答】

問)

焦点になっております債権放棄ガイドライン作りですが、印象としては銀行側の方が及び腰であるということ、あと経団連も同様な姿勢、こういう状況でやや停滞しているのかなあという印象があるのですけれども、近く例えば大臣と全銀協会長辺りが改めて率直な意見交換をされるとか、そういう機会を設けるとか、そういうご予定、お考えがございますか。

答)

まず第一に、債権放棄のガイドラインというお言葉があったのですが、それは間違いで、私的整理のガイドラインということです。

私的整理の中でどれだけのそうした銀行サイドの協力が必要かというのは、それは話を詰めていった結果としてあり得るということでありますから、あくまでも私的整理のガイドラインということですが、滞っているという感じではなくて、若干、この問題へのアプローチについての、何と言うか姿勢について、若干齟齬があったということです。しかし、元々これは非常に実務の機微みたいなものを重視する側からは実務者がということになるし、いやそういう実務的な問題以上に、非常に大きな問題ではないかという方からすれば、もっと上のレベルでの話が必要ということで、両方の主張がそれぞれに理由があって、ちょっとそれが齟齬、食い違いがあったことですが、いずれこの問題は解決してスムーズに流れていくと、このように見通しを持っております。

問)

金融機関側は指示というわけではないのですけれども、金融庁の率直なお考えを聞きたいような雰囲気もあるようですけれども、そういう意見交換というのは。

答)

それはちょっと聞いていないですね。

問)

解決の見通しと仰られましたが。

答)

解決というか、その齟齬の問題はちょっとそれぞれの立場が分かれば、自ずと解決するというか、問題は氷解する話だということですね。

問)

自然とうまくいくということですか。

答)

そうですね、両方必要だねということですね、端的に言ってしまえば。よく分からないけれども。

問)

その検討の場、研究会ですけれども、大体いつ頃立ち上げという見通しを立てていらっしゃるのですか。

答)

近々に立ち上がるのではないですか。

(以上)

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